見出し画像

夏のドバイで外歩きは死を意味する

…と、思います。
こんにちは。にゃにゃです。

今日、Instagramで「夏の外歩きは可能ですか?」というご質問をいただいたのですが、つい先日、ちょうどそんな話を現地企業に勤めている友人としていたんです。そしてそのときの共通認識は、


「この国で夏に歩くことは、生命を脅かす行為よね」


というものでした。

ええ。わたしも当初、歩けると思っていたんです。
街はとても清潔だし道もキレイで、これはいける!と。

しかしそれはあくまで一部地域の、さらにごく一部の箇所のみ。
さらに、その歩けるはずの” ごく一部の箇所 ”でさえ、真夏になると一転、たった数分くらいの間に、


1.眼鏡が曇って前が見えない
2.汗が背中をとめどなく流れる
3.そしてだんだんフラフラしてくる
4.子供が非常に静かになる
5.「これはまずい」と思う
6.慌ててタクシーに乗って命拾い


という状況に…。

加えてわたしは、ドバイ在住の友人たちとよく話題にすることがあります。
それは「歩いた場合に感じる距離について」でありまして、これについては、衝撃のあまりに俳句にしました。
それでは詠みます。


おかしいな
近く見えても
遠いまま


はい、そうなんです。
ドバイでは、いくら近くに見えても建物と建物の間が非常に遠いんです。
そのためわたしは以前、少し歩けば着きそうに見える場所に娘をベビーカーに載せて歩いたことがあったのですが、結局たどり着けずにタクシーを呼ぶ羽目になりました。このときはドバイに負けた気がしてすごく悔しかったのを覚えています。


辿り着けない。


それはどういうことか。
わたしにも最初、よくわかりませんでした。
しかし、いろいろと推測を重ねた結果、この原因についてわたしはひとつの仮説にたどり着きました。

「UAEを建国した当初、彼らは駱駝に乗って移動していた人たちであったが、現在はおそらく車移動。つまり基本的に歩かない。そのため車でしか辿り着けない街のしくみになっている」

これです。
つまり、もう少しこの状況を詳しく説明すると、こういうことになります。


A.目の前の歩道が突然途切れる
(前にも右にも左にもなくなるので、戻るしかない)
B.中央分離帯が果てしなく長い
(横断歩道がものすごく少ない)
C.陸橋というものが滅多に存在しない
(メトロの駅にはあるが、それらの間隔は果てしなく遠い)
D.場合によっては広大な砂地が目の前に現れる
(ベビーカーや自転車が前に進めなくなるときがある)


これに高温の気温と湿度が加わると、抗えば抗うほど生命力をすごい速さで削り取られてゆくのです。

そのため、ヤバいと思ったら即座に引き下がるのが、たいしたことではなさそうに見えて、実はこの街で生きてゆくための一番大事な要素になるのかもしれないと、わたしは思っています。


これからドバイに住む方、もしくはドバイへ観光にお越しになる方、どうぞくれぐれも夏場は特に「歩こう」と思うこと、気温をナメるのはお控えください。







生命維持行為的に、それは非常にマズいです。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?