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お正月明けのアクティビティ

お正月明けの最初の授業、日本語の先生のみなさまはどんなことをなさっておられるのでしょうか。

私は年末年始の様子を聞いたり、年末年始の日本の習慣や風物詩について見たり経験したりしたことについて聞いたあとは、日本文化の紹介を兼ねて、お正月遊びの一つ、百人一首カルタで「坊主めくり」をするのが恒例になっています。

後期最後の授業のお楽しみ会のときのゲームにしても楽しいと思います。

百人一首カルタの紹介

まず、「坊主めくり」に入る前に、私はいつも「百人一首カルタ」の紹介から始めます。これは簡単な紹介プリントを自作したものを、読解教材として読みます。クラスが中級以上とは限らないので、簡単な英語訳をつけたものを配布することもあります。目的が文化理解なので、あっさり読んでいきます。

絵札の種類分け

次に、「坊主めくり」を導入するためには、絵札の種類を理解してもらう必要があります。そこで、5人くらいのグループに分けて(そのままゲームをするグループ分けになります)、カルタを配り、絵札をみんなで見てもらいます。

それから、絵札の種類についてのプリントを配り、グループで種類分けをしてもらいます。このとき、天皇家の高貴な方々と普通の姫や殿がどのように違うかを絵を見て考えてもらいます。漢字が読める中国人は官職名で分けようとしますが、漢字が読めない小さい子どもでも分かる分類があることを伝えます。立派な畳に座っていることに気が付いた学生は大いにほめそやしましょう。(*カルタは畳の絵が入っているものを準備します)あとはジョーカー役の「蝉丸」を覚えてもらいます。

グループでやり方を会得

初中級以上なら、「遊び方」の自作プリントを配って、グループで読みながら「遊び方」を会得してもらうようにしています。ゲームをしながら、教師が回ってポイントを指示していけば、すぐ慣れます。コツが分かれば、ゲームに熱中して、盛り上がること、間違いなしです。勝った人は写真撮影してあげたり、グループごとに記念写真を撮ったりします。

今年はついている

なぜか、連勝する学生もいたりするので「ついている」「運がいい」「今年はラッキーかも」とか、こういうときに使う言葉も教えてあげるといいと思います。

百人一首カルタ

クラスによっては、普通の百人一首カルタをしてみたいという人もいますので、最後には私が読み上げて、グループごとに競争してもらうこともあります。

そのときは、取り札を見てもらい、どんな特徴があるか、簡単な確認をしてから行います。昔の日本語の表記では、濁点半濁点がなかったことを知らせるのにいい教材になります。




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