見出し画像

温もりの思い出

今朝は本当に寒くて、布団から出るのに氣合が必要でした。(;^_^A今よりももっと寒く、暖房も整っていなかった時代は、どんなに寒かったのでしょうか。

今は電気あんか、電気毛布の時代ですが、一昔前だと練炭あんかでした。丸い小さいおにぎり位の大きさの練炭を加熱し、あんかを開いて練炭を真ん中の窪みに入れ、あんかを閉じてから布の袋に入れて使うのです。布の袋に入れるのは、あんかが熱くなりすぎるためです。子供の頃、当時としても珍しくなりつつあった火鉢で熱くした練炭を、あんかに入れて貰ったものでした。

欧米では、暖炉が暖房として使われた時期が長かったためか、今のストーブでも暖炉の形のものが好まれているようです。昔の生活を見ると、暖炉に鍋を吊るしたり、暖炉で肉を焼いたりと、色々活用していた歴史があるためでしょうか。ロシアの昔の童話だと、暖炉の中に大鍋を入れ、子供が中で入浴する場面もありました。これは、出る時に気を付けないと、逆にすすだらけになりそうです。

日本だと囲炉裏に郷愁を感じる方も多いと思います。囲炉裏のない町屋では火鉢を使っていたので、時代劇には四角い火鉢や丸い火鉢がでてきたりしていますね。日本でも、やかんや鍋を載せて煮炊きに活用していましたね。長野だったら、おやきを焼いたりもしたのですね。

火の側で暖をとりながら、煮炊きをしたり、食事をしたりした記憶が、暖炉や囲炉裏、火鉢に郷愁を感じさせるのでしょうか。物理的な暖かさだけではなく、家族との思い出につながるものが生み出す温もり。高価なものではなくても、火鉢で焼いてもらった焼きおにぎりの美味しさは忘れがたいものです。これは、思い出補正の力もあるのでしょうか。

外で友人と会ったりする機会の減った昨今の情勢です。休日には、弱火でことこと煮物をしたり、卓上コンロを家族で囲むのもいいのではないですか。いつか、すべてが思い出に変わるように。




この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?