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グリンピースは春の味

鞘付きのグリンピースとマチルダ(ジャガイモの品種です)とベーコンを、コンソメ煮にして、朝ご飯。味付けはコンソメと塩だけだけど、美味しい!!

ジャガイモの甘さと、グリンピースの甘さは、違う甘さだけれど、春を感じる甘さです。一つ一つの素材の味を感じる美味しさ。こういうのが、一番飽きないように思います。

乾物の豆は、長期保存がきくし、長い冬季を乗り切るために役に立ってくれるけれど、春先のみずみずしいフレッシュな豆は、この時だけのものですね。そして、初夏のソラマメ。ニンニクと炒めても、エビとかき揚げにしても、ほくっとした食感と豆の香りが、たまりません。本当に新鮮なものだったら、生でもいいそうですよ。イタリアなどでは、薄皮を向いて生のまま、ペコリーノチーズを添えて、オリーブオイルをかけて食べるとか。

輸入品や、遠方の食品などが入手できない時代に、身近な素材だけで美味しいものを作り出していた、先人の知恵に感謝します。長い冬が終わって、新鮮なものが食べられるのは、それだけでご馳走だったと思います。それをもっと美味しくなるように、工夫してきたのですね。

一年中ハウス栽培の野菜が出回っていますが、旬の露地もののほうが何倍も美味しいのは、言わずもがな。栄養価だって、旬のものが高いのです。しかも、、お安くなるのです。これは、もう食べるしかない!!

グリンピースごはん、グリンピース入りのオムレツ、グリンピースのスープも、冷凍のものとは味が違います。薫り高く、ほの甘い、なんとも言えない味わいです。

郷里の宮城の伝統菓子ずんだ餅は、枝豆を茹で包丁で細かく切ってから、粒が残る程度にすり潰してから、砂糖を加えた、ずんだ餡を使います。今の様に冷凍技術が発達していなかった時代、季節になると母と姉と三人で、ずんだ餡を作り、ずんだ餅を作ったものです。まさに、手塩にかけた味でした。

郷里の母も姉も、豆が好きなのは、手塩にかけて作った料理という認識があるからかもしれません。作る過程の想い、その家庭ごとに違う味付け、そんなものも含めて、豆が好きなのかも。

買ってきたものは、いくら美味しくても、それほどの想いを感じるものではないですね。作っているところを探し求めて、何とか交渉して売って貰ったというような物語があるのなら、別でしょうが。

グリンピースは大抵薄皮も剥かないし、スープにするときは、ミキサーをかけてから、裏ごしすればいいのですから、乾燥豆よりも短時間で料理できます。便利な食材ですよね。ちなみに、これを乾燥させるとエンドウ豆になってしまいます。

簡単で美味しく、それでいてたんぱく質、食物繊維やビタミンB1、カロテンなども豊富なグリンピース、旬の今こそ食べませんか?



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