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tiny flamme

2023年11月3日 刊行 "tiny flamme vol.0"
私を含む5人で制作した初号となる vol.0 の
テーマは、「等身大の私たち」
ZINE内でも想いを語っているのですが、展示期間中に手渡しできなかった方もいらっしゃって、勝手に少々寂しい気持ちになってしまったのでここに綴ってみることにしました。

tiny flamme
tiny : small よりも小さいニュアンス
flamme : フランス語で 炎 / 煌めき

「 真実はいつも自分の内側にあり、世界は自分の捉え方次第で変わるとも、変わってしまうとも言えることに気づいたとき、私は自分と向き合うことの大切さを学びました。自分と向き合うことで溢れてきた言葉や感情を綴ることは、傷ついた自分を救うだけでなく、静かに燃える誰かの炎を燈し続けることに繋がるのかもしれない。信じてみたい。そう思って、始まったのが tiny flamme の制作でした。tiny flamme に込めた 小さな煌めきと炎 は、今を生きる全ての人に燈っています。その煌めきと炎が燈り続けることを祈っています。」 by 編集長

tiny flamme 制作に至るまで

 最初は 私の妄想から始まった企画でした。書くのが好きでnoteも始めてみたけど、紙媒体で届けたいと思うようになってメモにひっそりと書き溜めていたものがスタートです。図々しいのですが、そのとき既にコラボしたい子たちは決まっていました笑。そんな妄想をZINEというカタチなら実現できそうだと気づき、だんだんと周りに制作することをとにかく宣言しました。隣にいてくれる友人と、haru.さんの「やっちゃいなよ」というひと押しと、ZINE market にお誘いいただけるという3つの歯車が噛み合って、ようやく本格的に制作を始めることとなりました。みんなありがとうぅぅぅ。

 ZINEの名前のインスピレーション源は、先輩の卒論と、表紙を描いてくれたminamiの作品です。「燃える私」というタイトルの卒論、内なる声が映し出されるminamiの作品に私の心は燃やされ、いつの間にか手が動いていました。そして、譲れないもの、燃える私、小さな抵抗、声なき声、いろんなキーワードが行き着いた先が tiny flamme でした。
tiny flamme には、自分自身に宿る唯一無二の煌めき、原石のような意味が込められています。これは、自分の中の譲れない、譲ってはいけない核のようなもので、私が私として生きる証です。今を生きる人々がそれぞれ違う温度でありながらも燈し続けている炎の存在と、その炎が燈り続けることを想い、願う1冊にしたい。そんな想いを込めました。
 ZINEを完成させることが目的というよりも、ZINEを通して同じVibesのみんなと繋がっていきたいなという気持ちで制作しています。だからこそ、みんなのアウトプットスペースかつセーフティースペースにしたくて、コミュニティーを作る感覚で制作が進んでいきました。みんなと読んで語るも良し、自分と対話するも良し、話したくなったら気軽に声かけてっていうテンションで書いています。このマインドは、これからの timy flamme の制作においても変わりません。

tiny flamme vol.0 について

 初号となるvol.0のテーマは、「等身大の私たち」にしました。vol.には、何冊目といった意味だけでなく、声のボリュームの意味もかけています。声なき声と小さな抵抗がもたらす大きな抵抗を信じてみたい気持ち、だんだんと多くの仲間たちの声を集めていきたい気持ちが込められています。
 初号となる今回は、若者と括られることへの違和感と十人十色の生活や感性、想いを「等身大の私たち」の姿で自己開示することから始めたいという気持ちから、このテーマになりました。自己開示は、自分自身や他者と深く繋がる上で重要な作業なので、誰かのための一冊になる前に、まずは自分にとっても大切な1冊であると制作する仲間にも感じてほしいと思ったんです。だから、ZINEを制作する上でカッコつけるんじゃなくて、個人の生活、生きる延長にあることを忘れないように心がけました。でないと、届かないと思ったので。大切にしたいのは語りかけることで、1対1の対話の感覚を失ってはいけないし、SNSではなくてあえて紙媒体で残すことにも意味を見出したいという気持ちも強くありました。

tiny flamme に関しての個人的な気持ち

 "tiny flamme" は、私にとって最大の譲れないものの象徴なんです。私の体と心は、誰のものでもなく私だけのものだと私の芯は燃えていて、。だから私自身のことは勿論、友人のアイデンティティーが否定されているのを見聞きすると、怒りと哀しみが溢れてきます。生きていく中で、こういう事故を減らしたいんです。そのためにも、個性を見つけよう、大切にしましょうとかじゃなくて、自分自身の手を離さないことを伝えていきたいんだと思います。自分の中にある譲りたくないものを譲ってはいけないと、傷ついたときに愛想笑いではなくて、傷ついたときちんと言えるように。

 このZINEがお守りとか気づきのきっかけになったらいいなといつも思っています。一言一句 共感しなくてもよくて、そよそよ風が吹いて心がちょっとだけ揺れた感じがするな〜くらいの心地よさをお届けできていれば幸いです。

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