「ロックダウンになる前に、やっときゃよかったな」と思ったことリスト

いたずらに不安を煽るつもりはまったくないのですが、日本(首都圏?)が、状況がこのまま悪くなったら「ロックダウン」(対象エリアの住民の活動の制限)になるんじゃないか説をSNSなどで見かけました。
※個人的には4月頭には日本でもロックダウンが始まると予測しています。現在も公衆衛生観点で言えば、ロックダウンを実施すべきフェーズではあると思うのですが、おそらく経済補償の具体的方針の結論待ちの状態かと思います。

そこで、今わたしが住んでいるフランスが、ロックダウン下になった際に、やっとけば良かったなと個人的に思ったことを記載してみました。
(フランスはロックダウンが始まって、1週間半程経過しています。当初15日間とされていたこの措置は、少なくともあと数週間は続く見込みです)

日本は公衆衛生レベルも高く、自粛を強く訴えれば一定の効果が見られるだろう国だと思うので、今後どこまで厳格な対応をするか、正直言って想像がついてません。

しかし、3週間前にいま現在の日本と同じく1,500人程度の感染者数だったフランスは、いまや1日に5,000人ペースで感染者が増えています。

取り越し苦労をさせてしまうかもしれませんが、急いで備えて、自衛して欲しいです。

※前提として、いま現在フランスでは外出時に外出許可証の携帯が必要で、違反した場合1万6,000円の罰金が義務付けられている外出制限が敷かれています。
また生活必需品販売店以外の店舗は一斉休業を強いられ、スーパーと薬局、パン屋とご飯系の食品小売、ガソリンスタンドと銀行以外は休業しています。
外出制限も店舗一斉休業も「明日からやるぞ」みたいな感じで、突然始まりました(条件が日々厳格化されていっており、15日以内に再度違反した場合は、最大17万円の罰金というえげつなさ)。

さすがに日本政府はいきなりそこまで強硬なことはしませんよね?どうなんでしょう?お節介?と思いつつも、念のため投稿したく思った次第です。

※使い慣れない言葉をひとり歩きさせない方が良いとは思いつつ、便宜上「ロックダウン」と記載します。ここではロックダウン=具体的には店舗の一斉休業、外出制限を指しております。

【やっときゃ良かったことリスト】

・地味に困るメンテナンス系
床屋とか白髪染めとか皮膚科で薬を貰うとか、コンタクトや眼鏡の修理や歯医者、ネイルオフやマツエクオフ美容系のメンテナンスなど、今後1-2ヶ月の放置が耐えられなさそうなことは済ませておくこと(夫は「髪切っておけば良かった…」と、よくぼやいております)。
いま現在も、外出制限が望まれる時期かとは思いますし、安全面から言うと自宅待機するのが一番ですが、どうしても耐えられそうにないことは、急いで済ませてください。
店舗や病院が休業に入るともう如何ともしがたいので、地味に強調しておきたいところです。
ドラッグストアで買えないスキンケア用品やデパコスとか使ってる人は、残りを確認して、早めの確保をお勧めします。いざとなったらメルカリでも買えますので、無理はなさらないでください。
国に休業を強いられない業態でも、スタッフの感染予防のために休業する店舗や病院も出てくるので、行きつけがある場合はご留意ください。

・食料品と買い占めについて
ロックダウン後もスーパーは開いている事が多いので(フランスはじめ大概の国では開いてます)、むしろ食品などの生活必需品はなんとかなる印象です。日本にはコンビニもありますしね。

最初はどこの国でも買い占めが起こるものの、よほどの事態じゃない限り数日で解消されています。テレビやSNSではもぬけの殻になった戸棚が取り上げられがちですが、もし買い出しが出遅れても焦らなくて大丈夫。とりあえずは数日分の食料さえ確保すればOKです。あとベタですが、米と水さえあればなんとかなるので、心配な方はそれさえ備蓄しておけば安心感あると思います。

ティッシュやトイレットペーパーは既に品薄かと思いますが…それらはフランスでも品薄気味なので、見つけたら都度買って補充するほかない状況です。

・体調崩したときのために
お粥や味噌汁などのインスタント食品の備蓄。こういう時に限って風邪で寝込んだりするもので、助かりました。コロナに感染したんじゃないかと自分を疑いながら、スーパーやコンビニに行くのは気が引けますし…。
あと体温計は持っておいた方が良いです。風邪ひいたのかコロナなのか、最初は体温と乾いた咳かどうかということと、息苦しさの有無で自己判断するしか無いので…。

・Amazonや通販について
生活必需品以外の配送が早々と止まる可能性があるので、生活必需品「以外」に必要なものがある場合は、速攻!とにかく速攻でポチることをお勧めします。
わたしはフランス版のAmazonに慣れず、躊躇している間にタイムアウトになりました。

・生活必需品以外について
本とか娯楽品とか電化製品とか、お子さんの教材やおもちゃとか、あとあと必要になりそうなもの、欲しくなりそうなものは思い切って買っておいた方が、あとあとストレスが軽減されるはずです。
フランスでは本屋も家電屋も閉まっており、生活必需品以外は入手出来ない状態で、あとの祭りです。

・毎日が最後の晩餐
ラーメンなど、食べなきゃあとから後悔する系のものは食べておく(何故か非常時にこそ、無性に食べたくなるのがラーメン…。フランスでは、飲食系はパン屋とご飯系の食品小売だけ営業しています)。

個人的所感としては、スーパーに行くのと近所での運動(フランスでは1時間1キロ圏内は許容)が許可されている限り、事業者観点はさておき、生活者として生きていく分には、ロックダウン=悲惨ではありません。全然問題ないです。やはり食と運動ですね。

あとは精神的ストレスをどこまで感じずに居られるかが、個人的に難関です。
わたし個人は体調の関係で、1月中旬からほぼ引きこもっていたので、外出自粛を2ヶ月半ほどやっとることになるのですが、もう…もぉ…いい加減飽きています。

ただ、いま現在の日本の「自粛する人はするし、しない人はしない」という、気を付けてる人ほど割りを食ってるように感じる宙ぶらりんの状態や、お子さんに合わせて子育て中の方ばかり家にこもらなければならないという状態は、結構なストレスだと思います。
なので一部の方にとっては、みんな一斉に行動変容せざるを得ないロックダウンの方がヤキモキせずに済むぶん、精神的に安心するんじゃ…とさえ思ったりもします。

そしてひとり暮らしでも、複数人暮らしでも、どうしてもストレスは溜まるもの。
人と会わず職場にも行けなくなると、家族間でもマジで話すことがなくなります。
なので、好きなコトやモノを複数確保しておくのがおすすめです。オタク最強説です。

最後に上記リストとは関係ないのですが、ロックダウン中でも外出せざるを得ない職業の方や、仕事上リモートワークが出来ない方に対する配慮(普段以上に手を煩わせないとか、置き配にするとか)や、感謝の声がけがとても大事だと思うようになりました。

実際自宅の近所のスーパー数軒の店員さんの対応が、いつにも増してピリピリしているのをヒシヒシと感じます(普段も決して愛想が良いわけではないですが、もはや殺気が…)。
下記リンクの動画に映ってるフードデリバリーの宅配の配達員さんのように、マンションの下までお客さんに来てもらって、手渡しを避けて「スクーターの袋に入ってるので持って行ってください」と、お客さんから1メートル以上距離を置いたところから伝える、という方法をとってる方もいます。

https://m.facebook.com/watch/?v=2690394964527263&_rdr

仕事上外出せざるを得ない方にとってみれば、「自分たちは危険に晒されている。家に居れるだけ安全じゃないか」と不満が溜まるのは当然のことだと思うので…。月並みな言葉ですが、医療従事者以外にも、闘ってくれている人が居る。
だから家に居れる人は「家に居れるだけありがたい」と思って粛々と引きこもるしかないですかね…。
そして家庭が辛い人やそんな子どもにとって、ロックダウンが起こるとどれ程辛い環境に追い込まれるのだろうと、毎日いたたまれない気持ちになっています。実際フランスのある地域では、この期間お酒を販売禁止にしました。
人が集まる理由を作りにくくするため、というのが第一の理由ではないかと聞きましたが、お酒が原因で辛い思いをする家庭に、少しでも寄与する施策になれば良いなと思います。

ニュースによると中国は現状復帰を始めているようですが、欧州ではロックダウンがいつ緩和されるのか広報されておりません。
フランス政府は、以前は「ピークは5月末」と予測していたので、夏前に状況が好転するかどうかでしょうか…。日本も長期化しないことを祈ります。 


というわけで、ロックダウン1週間半で、夫婦の会話が尽きた現場からは以上です。

みなさまが無事健やかに過ごせることを、心から願っています。なんだか長丁場になりそうで気が滅入りますが、一緒に乗り越えましょう…!

サポート本当にありがとうございます…! コメント等でお題のリクエストいただいたら、それについて書きます!