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習近平のロシア訪問(サンクトペテルブルグ2019年6月)から見る風景

習近平のロシア訪問(サンクトペテルブルグ)2019年6月は国賓訪問ではあるが、両国とも、食べ物や文化に関してあまり情報出さなかったようです。中国側の報道が非常に画一的で、ロシア文化に対しての理解レベルが低いと感じました。パンダをロシアにあげた話や習近平語録の紹介ネタばかりではっきり言ってつまらない。ただロシア側から出されたネタのほうが、結構面白いものが多くありました。

①サンクトペテルブルグ大学訪問で図書館の展示見学。
中国語からロシア語に翻訳された17世紀の本の展示。翻訳された本の中には金属溶解についてのものもあったようです。ロシアの金属工業が中国の影響を結構受けてるネタは私は初めて知りました。ロシアは西欧の影響を認めたがらない勢力もあるので、これには意外な印象を受けました。

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サンクトペテルブルグ大学で中国語の翻訳文献についてレクを受ける

②サンクトペテルブルグのネヴァ川クルージング
サンクトペテルブルグはネヴァ川があり、運河が発達しています。ロシアは冬は結氷するので、ロシアでクルージングができるのは時期が限られますので、日本の感覚と異なり非常に格が高い遊びと言えます。特にサンクトペテルブルグのクルージングは、定番の観光コースにもなってて結構おすすめです。だけど、いい年した男2人でクルージングってのもちょっとねぇ。

しかし、ここで国賓は予定外の行動に出てしましました!

記念艦になっている巡洋艦「アヴェローラ」でクルーズ船をとめて見学に。実はこの巡洋艦「アヴェローラ」が超有名でいわくつきです。

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まず、バルチック艦隊の1隻として極東にまではるばる参加しましたが、日本海海戦で餌食に。艦長戦死で被弾しつつも南方に逃走しました。そこからまた、遠路はるばるバルト海まで戻ります

これだけならまだしも、ロシアの10月革命では、外洋航海の指示に反抗する形になり、「革命の切り込み隊長」になります。

さらに2次大戦の独ソ戦では砲塔取り外して活躍。その後は記念艦になっています。日本海海戦がこんなかたちで話題になっているとは予想外・想定外の展開でした。




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