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小さな会社は「ドラッカー戦略」で戦わず生き残る 逃げないレビュー

ドラッカーの考えを元に著者の藤屋さんの
実践を元に書かれた本で、
中小企業経営者だけではなく、ビジネスマンから
起業、フリーランスを目指す方すべてに有益な本だと思います。

簡単に自己紹介させて頂きます。
20代は営業を経験し今は某IT企業で
中間管理職をしています。
職種はインフラエンジニアです。
本業の方も目一杯やってますが、起業にも
興味を持っている中年です。

このレビューは特に自分にとって耳が痛かった部分、印象に残った部分を
中心に自身への戒めも含め、
本業のサラリーマンとしてとの視点と起業を目指す自身の2軸の視点でレビューしています。

●小さな会社は「生態的ニッチ戦略」が最適

競合、自社、顧客ニーズすべてが重なる部分はレッドオーシャンになり、
自社と顧客ニーズが合致する部分がブルーオーシャンになる。

小さな会社は「ドラッカー戦略」で戦わず生き残る

私の本業は競合が多く、コモディティ化が進み切った商品を扱ってます。
WEBだけで完結するビジネスですが、
ここに営業の要素を加え、
OEMの窓口をつくった事が、このブルーオーシャンに当てはまるかも知れません。
私の起業ビジョンとしては私は中間管理職の調整を
商材にしようとしてますので、
大手が入りにくいと思っていますが、
いかんせんまだまだ周知出来ておりません。
どうやって進めていくか考えると
ワクワクします。

●現状を戦略視点で分析する

・あなたの会社の特徴はなんですか
・その特徴はライバルの商品や提供方法と何が、どのように違いますか?
明らかに違う魅力と言えるものを3つあげて下さい

小さな会社は「ドラッカー戦略」で戦わず生き残る

明らかに違う魅力3つって結構難しいですよね。
消費者目線でアサヒビールとキリンビールの明らかに違うところ3つって言えませんよね・・

提供する側に人間はここが明確に意識出来ていない
とダメですよね。

本業のこの部分をスパッと言えない私はぬるさが
あるのでしょう・・
いえさすがに本業の方は特徴も魅力も2つは言えますが、
今の所身バレ防止で活動中なので割愛します!

私の起業ビジョンとしては調整と
技術力の切り売り。
競合は余り見たことが無いのですが、
ランサーズ等のクラウドワークス系とすると、
調整を売ってる所は見たことが無いです。
インフラエンジニア、中間管理職としてのキャリアとマーケティングが好きというところですが、
この本で自身の解像度の低さを痛感しました。

●現在の事業とお客様に関する基本的な質問

・お客様の購買行動の理由を本当にわかっているか

小さな会社は「ドラッカー戦略」で戦わず生き残る

これは特に耳痛ポイントでした。
本業では一日3桁くらいの数が売れます、それを
全て見ていくというのは相当大変です。
ですが、この本を読んでからやりはじめました。
自社のお客様の憶測でこういう人だろうというのと、実際に300件見てきた、会ってきた!では全く意味合いが違います。

●明確なコンセプトをうちだす

これは簡単なようで難しいですね。
タグラインという言葉自体初めて知りました。

本業の競合でもこれがパッと浮かぶ会社はありませんでした。
すべてはおきゃくさまの「うまい」のために!等
大手がやってるイメージですが、規模に関わらずアピールするべきだと思いました。

本業でタグライン決めるってなったら、
そう簡単にまとまらないだろうなと・・
こういった意思統一は結構重要な気がします。
なので、起業するなら最初から打ち出しとこうと思います。

●強みを特定する

「他社ができないことをやるのではなく、他社がやりたがらないことをやる」ことが独自化になる

小さな会社は「ドラッカー戦略」で戦わず生き残る

これは本質だなと思いました。
WEBだけで集客している会社では
対面営業にアレルギーを持ってる社員が多いです。
ですがWEBだけで集客してるような会社はシステムを切り出して、大口の顧客を獲得出来るポテンシャルを持ってる会社は少なくないはずです。

●ペルソナという発想

私はマーケターでは無いですが、ペルソナは意識しています。
よくペルソナは細かく設定すべきだと言われます。
ですが腑に落ちてないとペルソナの設定が雑になります。
Airbnbの事が取り上げられており、
具体的でペルソナを細かく設定する必要性、
作成方法が説明されており、参考になりました。

本業ではペルソナって余り話題にならないんですよね・・
起業の方ではガチガチに設定します!

●ビジネスモデルを確立する4つの要素

「誰に売るか」「何を売るか」「どのように売るか」「メッセージの発信」

小さな会社は「ドラッカー戦略」で戦わず生き残る

これは具体的ですね、本業ではペルソナ設定を余りしていないと先ほど
申し上げましたが、それでは「誰に売るか」が曖昧になってしまいます。
「誰に売るか」めちゃくちゃ重要です
この本はスモールビジネスを対象にしているので、内容自体は本業とマッチしない部分もありますが、経営の考え方としては凄く重要ですね。

「何を売るか」この商品を売ります!
という話ではなくて
この本では魅力のある要素を磨き続けるべきだという主張です。
ビジネスをしてると売上向上の為に、オプション等色々考えます。
それ自体は悪くありませんが、自社のもっとも魅力的な部分を磨く事をおろそかにすると足元すくわれます。
更に企業は変化し続けないといけない部分もあるので、この言葉は重く難しい要素です。

「どのように売るか」「メッセージの発信」
昔からのトークでのメッセージや看板、コンセプトの打ち出し、
今だとSNSの発信色々とアプローチ方法があります。
このトークでのアプローチについてもこの本では
非常にロジカルに説明されてます。

●まとめ

以上、私が気になった部分をレビューさせて頂きました。
自身に落とし込む為の記事でもあり、お付き合い頂き本当にありがとうございます。
この本にはこれ以外にも具体例がたくさん紹介されており、ドラッカー初心者には
最適な本だと思いました。

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