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私と文章

今日はC-C-Bネタじゃないよ。w

自分では全然そんな事は思っていないのだけど、
時々「文章を書くのが上手いですね」と言われます。

ボキャブラリーも豊富じゃないし、
学生時代は読書感想文を書くなんて大嫌いでした。

文章を書くための勉強なんてのもした事はありません。

高校生くらいまでは絵を描くのが好きで、
美術の成績も良い方だったので、
絵が上手いねと言われたりするのはなんとなくわかるのです。
(絵も高校卒業後はほとんど描かなくなり、
4、5年前くらいに再び描き始めた時は目も当てられないほど
下手くそだったのですが・・)

でも文章に情熱を傾けた事もないのに「上手いですね」と言われるのは、
毎回「???」と思います。

どういった点が上手いと見えるのだろう?と、
人から言われた事を思い返してみると、
以下の点が浮かび上がって来ました。

①わかりやすい
②テンポがいい・まとまっている
③心が揺さぶられる

ふーん、なるほど。
では一個一個深掘りしてみよう。

①わかりやすい

実は20年ほど前に本の執筆・出版を経験しています。
実用書でしたが。

私はその頃映像編集の仕事をしていたのですが、
当時は一般の人でも自宅で編集をされる方が
ちらほらと出て来始めた頃でした。

そこで趣味と勉強を兼ねて
初心者の方向け(難しい事は書けないので・・)の
ビデオ編集講座のホームページを作って公開していました。

しばらくしたら私のホームページを見たと言う
出版社の方からメールがあり、
初心者向けのビデオ編集のノウハウ本を
書いてくれませんかと依頼がありました。

「そんな難しい事書けないし!」と焦りましたが、
「こう言うノウハウ本を書く人は、機械的な事ばかり書く人が多くて、
初心者にわかりやすい文章を書いてくれる方がなかなかいないんです」
と言われました。

結局4割くらいの難しい所は別の方が書いて、
私は6割程度を担当しましたが、一応自分の名前(ペンネーム)で、
本が出ました。

そもそもなんでホームページを開設したかと言うと、
当時趣味でビデオ編集を始めた人が、
掲示板とかで質問をしているのを目にし、
それに対して「そんな事もわかんないのか」と小馬鹿にしたり、
「初心者にこんなの理解できないだろ」と思うような、
いきなり難しい事を書き連ねる回答をされていた事が多々あり、
質問者の方が不憫になりました。

自分ならその位の質問には答えられるようなものばかりだったし、
だったら初心者がわかるようなホームページを作ろうと思ったのが
発端でした。

難しい言葉や難しい事を知らなくても、
更にわからない人に対して同じ目線に立ってあげる事は可能です。
わからない人がいかに理解できるように文章を書くか?
そんな所はずっと意識していたかもしれません。


②テンポがいい・まとまっている

これは感覚的な事でなかなか説明しづらいのですが、
読んでいて気持ちの良いリズムみたいなのがあると思うのです。

一つの事柄について長く語りたい時もあるけれど、
それでは読み手が飽きてしまうだろうなと予想される時は、
やむなくカットします。

いかに文章を増やすかより、
いかに無駄をそぎ落とすかと言う方に重点を置く時もあります。

これは多分なんですが、私は文章ではなく映像の方ではありますが、
編集という仕事していた中で培った感覚なのかなと思います。

バラバラの素材を見やすく、テンポよく、
それでいて全体をちゃんとまとめるという訓練の
おかげなのかもしれません。

その感覚を養うには、別に編集までやらなくとも、
本を読むとか、映画、テレビ番組、
などなどを見るのでも良いと思います。
ちなみにYouTubeはあまりおすすめしません。
編集という観点からすると、雑な繋ぎのものが多いので。

あとはあえて「ですます調」で統一しないとか。
たまに「〇〇だ。である。」にしてみたり体言止めにしてみたり、
単調にならないようにはしています。

③心が揺さぶられる


学生時代、文章を書くのが苦手だった私ですが、
初めて褒められたのは専門学校で何か文章を書いた時、
先生に「君の文章は読みやすいね!」と言われて
嬉しかったのを今でも覚えています。

その時にどんな文章を書いたか忘れましたが、
自分が思うまま、楽しくノッている感じで文章を書きました。
「あぁ、これで良いんだ」って思った記憶があります。

高校一年生の頃から日記をつけていたのですが、
その日記を書くような感覚で書いたんじゃなかったかな?

日記は誰に読ませる物でもないので、
自分が感じた気持ちを素直に書いていました。
頭にきた事、落ち込んだ事、嬉しかった事。

でもそれって自分の気持ちに向き合う作業で、
ナチュラルに自分で自分の感覚・感情を客観的に見つめ、
言葉にする訓練をしていたのだと思います。

自分の心の中にある物を素直にアウトプットした文章だったから、
先生の気持ちも動いたんじゃないかな?

逆に読書感想文なんかは、
別に興味もない読みたくもない作品の中から
感想を書かなくちゃいけなくて、
自分の気持ちが全然動かないのに
アウトプットしなきゃなんないのが苦痛だったのかも。
(今だったらそれを逆手にとって
いかに興味をそそられなかったかという方向に持って行くのも
可能な気がしますが)

興味のない事は書けないなぁ私は。

だからプロのライターにはなれないと思う。

あとは狙った文章は書かないようにしています。
自分らしさが無くなるし、だいたい狙うとスベる・・。

二番目に務めた会社は広告代理店でしたが、
社内にはコピーライターの方もいらっしゃいました。

私が結婚する時に、招待状に載せるコピー(ちょっとした文章)を、
先輩のコピーライターさんが書いてくれたのですが、
その文章を初めて読んだ時、涙が止まらなくなりました。

優しく、これまでの私の生き方に寄り添ってくれるような、
それでいて甘すぎない文章。

「あぁ、私もこんな文章が書ける人間になりたいな」

その時の気持ちは今でも忘れずに心に置いています。
その先輩のテイストが好きだから、
そこら辺はマネして取り入れていたりします。

noteを見ていると、文章の書き方で悩んでいる人が多いなと見受けます。

私もまだまだ道の途中ですが・・。

でもコツがあるとすれば一番は素直である事かなと。

素直な気持ちをどういう言葉で伝えたら一番しっくりくるかな?
という自分らしい言葉のストックをどんどんためていけば、
更に表現が研ぎ澄まされていくのかななんて思います。

あ、でも難しい言葉じゃなくて良いのだと思います。

よく言われるのは
「中学生でも理解できる言葉で書くのが良い」
だそうなので。

難しくないあらゆる表現の言葉を
いっぱい覚えると良いのかもしれませんね。
(↑お前もな・・)

という事で、今日はいつもと違った趣向で文章を書いてみました。^ ^


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