笠浩二という人について
まだまだC-C-Bネタは続く・・。
ビュー数を見ると見ている人はまあまあいるようなので、
もうちょっとC-C-B関連続けます。
先日放送された
「歌える!J-POP 黄金のヒットパレード決定版!」(再放送)に、
笠くんと米川くんが出演しました。
去年本放送されたもので、
これが笠くんが最後にテレビに出た映像だそうです。
笠くんはふっくらしたイメージを持つ人が多いと思いますが、
この時は痛々しいくらい細くなってしまって・・。
「これで歌えるのだろうか?」とハラハラしましたが、
ドラムを叩いて歌っていましたね。
20年ほど前に亡くなった私の父親は、
糖尿病で脳梗塞を起こし、笠くんと同じような感じでしたが、
父の末期はかなり足も痛そうで、
何もする気力がなくなっていたのを見ているだけに、
これだけ行動できる心の強さは相当だなと感じます。
笠くんという人は情報を掘れば掘るほど意外な面がいろいろ出てきて、
メンバーの中で一番いろんな色が混ざった玉虫色な人だなと思いました。
他のメンバーは大体印象通りの人だと思うのですが、
笠くんはこうだと思ったら全然違っていたり、
でも思っていた通りの部分もあったり、
蠍座AB型っていうのがすごくわかる気がする。
最初は明るくてニコニコしていて可愛らしくて、
そんなイメージ。
で、ラジオとか聞いていると
「意外と毒舌だな」とか「よく喋るな」と思い・・。
でも心を動かされたハガキに対して丁寧にお礼を言ってみたり。
奥手で女性と接するのが苦手だと思っていたら
実は活動期間中から結婚していたり。
(この件は私は結構ショックだったんです!)
ハードな曲が好きなのかと思えば、
「ナヤミの種」や「スワンの城」みたいな曲もハマってしまう。
ほわわんとした雰囲気で体も強くないのに
ドラム担当っていうのもよくよく考えたらちぐはぐで。
柔らかな見た目に反して芯が強い。
そんなエピソードの数々を残していますね。
決して前に出るタイプではないのですが、
「Romanticが止まらない」で白羽の矢が立ち、
それまでコーラスだけだったのに、
いきなりメインボーカルに抜擢される。
起死回生の失敗できない作品で矢面に立たされる気持ち。
それまでフロントに立っていたメンバーは
どう思うのだろうという内部からの圧も感じたでしょう。
そんな立場に20代前半で立たされるとは、
私だったら「無理です!」って逃げ出しちゃうかもしれない。
でも泣きながらレコーディングしても笠くんは逃げなかった。
「カルテット」というドラマの中で
「泣きながらご飯を食べた人は生きていける」という台詞があるのですが、
その台詞を聞いた時くらいぐっとくるエピソードです。
これ、しれっとソツなく歌われちゃってもだめなんです!
注目を浴びてからは、
ちゃんと前に出て求められたキャラで対応していて、
実はわりと大人だったのかもと思う。
でもツアー先のホテルでは
夜、外に出かけるメンバーと一緒に出かけず、
ホテルの部屋でパソコンいじってるというマイペースぶりも。
AB型っぽいなぁ。(ちなみに私はAB型)
体が弱いのに炎天下の野外ライブで、
最後お客さんにニコニコと手を振って、
お客さんから見えない舞台袖からステージを降りる時に
熱中症(たぶん)で倒れて人に支えられて車に乗り込んだ映像も見ました。
活動期間中2ヶ月近く入院手術で休んだりしていましたが、
その合間にレコーディングやライブツアーも回ったり、
そうするしかなかったにしてもかなり体張ってたよね。
活動後期は前に出てくる事は少なくなったのですが、
ミュージックステーションで
「最近ベランダでプチトマトとオクラを作っている」って
ほっこりエピソードを話していた時は、笠くんらしいなと思いました。
当時バブル真っ只中で
こんな趣味がある20代男性は皆無だったと思われますが、
それを聞いたタモリも相当面白がってて、
笠くんは後日採れたプチトマトをタモリにプレゼントしていました。
どれだけほっこりしてるんだーー!
そう、意外じゃなくて「らしい」部分もちゃんとあるのよね。
解散後は心身ともに笠くんの人生の中でも
一番しんどかったんじゃないかと思われます。
逃げない笠くんだけど、熊本に(良い意味で)逃げた。
ここで意地張って東京にしがみつくのではなく、
素直に熊本に移住する選択をした柔軟性もあり。
熊本では体裁も気にせずのんびり農業をやって、
その土地でも求められれば歌い、
曲を作ったりローカル局のテレビに出たり。
そして時々東京に呼ばれてライブやったり。
渡辺さん亡き後は渡辺さんを偲ぶライブに率先して参加。
C-C-Bの名前をみんなに忘れないで欲しいという思いから、
どんな形でも誰かの目に止まるチャンスがあれば
「あの人は今」的なテレビも積極的に出演。
私はそういった類の番組を見る度に複雑な思いだったのですが、
笠くんのテレビ出演の裏にはそういった想いがあったんだなと、
今は「嫌だな」と思ってしまった自分を反省。
笠くんは最後までその身をC-C-Bに捧げたのだと、
「歌える!J-POP 黄金のヒットパレード決定版!」を見て思いました。
執念を感じましたね。
笠くんはいつだって誰かのために動いていたんだよね。
C-C-Bの事を表面的にしか知らない人は、
笠くんの事を揶揄する人もいるけど、
人間的に思った以上に凄い人だったなって思います。
私が知らなかった空白の30何年。
笠くんの精一杯の頑張りで、
私みたいにその素晴らしさを知った人間がいたなら、
笠くんも浮かばれるかな?
だといいな。
そしてこの間のお別れ会で物販を買った人に、
会場に展示されていた写真のどれかが届きますとの事で、
うちにも数日前に届きました。
この方々は、ソロ活動の仲間でしょうか?
(存じ上げなくてすみません・・)
笠くん、ここでもスマイルだね。
みんなに愛される要素満載の人だったと思います。
本人、そこん所あんまりわかってなかったみたいだけど。
でもそういう謙虚な所もこの方の魅力であったと思います。
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