見出し画像

C-C-B楽曲レビュー㉖「もう、遅すぎて」

ちょっと忙しい日々を送っています。
今年いっぱいはこの忙しさ続きそう・・。(~_~;)

さて、今日の楽曲レビュー。
先日の笠くんの誕生日に田口先生が「もう、遅すぎて」の
ライブ音源をアップしたので、この曲をチョイスしました。

最後のアルバム「信じていれば」の収録曲。
作詞は麻亜一花さん、作曲・編曲は田口先生ですね。
ボーカルは笠くんです。

ちなみにこの曲は渡辺さんと米川くんも
レコーディングをしたそうなのですが、
三人の中で一番笠くんがしっくりきたので、
笠くんボーカルに決まったようです。

うーん、他の二人のバージョンも聴いてみたい・・。

そして作詞担当の麻亜一花さんは実は森田恭子さんという
音楽雑誌「PATi・PATi 」のライターさんなのだとか。
「まぁいっか」ってユルいペンネームがC-C-B担当らしい。笑

さてこの曲、
知らない人が聴いたら「これC-C-B?」と思ってしまうくらい、
C-C-Bらしからぬ曲です。

C-C-Bっぽさと言えば、ポップだったりロックだったり、
未来的、コミカル、ちょっとクセありと言った所ですが、
そのどれでもないんですよね、この曲は。

私はこの曲は80年代当時には聴いておらず、
C-C-B熱が再燃してから初めて聴いたのですが、
まず思ったのは「大人だな」でした。

笠くん、「モンスター登場」とか歌ってた頃とは全然違ってて、
最後のアルバムにして人間的成熟を感じるような
しっとりとした雰囲気を纏っています。

個人的な好みとしてはポップでノリの良い曲が好きなので、
バラードに興味を持つことは少なく、この曲も最初に聞いた時は
静かで大人しい曲だなとしか思いませんでしたが、
何回か聴いているうちに、じんわり心に染みてきました。

個人的C-C-Bの好きな曲ベスト10では8位に選んでいます。


笠くんボーカルと田口さん作曲のバラードという事で、
とにかく綺麗なんですよね。

特に先日アップされたライブバージョンは、
前半がピアノだけの伴奏で、
そこに笠くんの澄み渡った声が乗ると本当に美しい。

最初は誰か別の女の人が歌っているのかと思ってしまったくらいで、
笠くんはやはり高くて綺麗な声の持ち主なのだなと再確認しました。

↓「もう、遅すぎて」ライブバージョン


笠くんは激しい曲はドラム叩きながらだと、
どうしても声が揺らぎやすいのですが、
この曲のライブバージョンのボーカルは安定していて、
聴き惚れてしまいます。

でもって中盤の「ハーイヒールで」の「ハー」の声は、
私の中の黒い部分を浄化してくれるような、
全てが許されるような癒し効果があるのです。

この曲は私的『三大笠くんの声が綺麗な曲』の一つですね。
(他の二つは「I SAY, I LOVE YOU」と「Here Comes The C-C-B」)

演奏については途中から他の楽器も加わって
CD音源と全く同じに聞こえるんだけど、
全く同じに再現できるって凄いなとも思いました。

途中はストリングスの音も入っていて重厚感もあり。

はたまたトットト、トットトというリズムが、
どこか温かみを感じるというか、ホッとする感じもあり。
美しいだけで終わらせない構成も素晴らしい。

淡々としているようだけど、
何気にいろんな音が入っていて、ちゃんと聴くと奥深いです。

さすが田口先生のなせる技なんだろうな。

歌詞の方は、雑誌のライターさんが書いているせいか、
これまでにない世界観が繰り広げられています。

日常を感じるというか。
(効果音として最初と最後に
シャッターが下りるような音も入れていますね。
これが入る事により、待ちぼうけを食らっている主人公の、
ぽつんとした寂しさが際立ちます。)

なんて事ない風景の中での、
主人公の心の内が語られているのだけど、
これも大半の人が経験があるだけに、
胸がキュッとなりますね。

大好きな人に軽く扱われている自分に気づいてしまう。

自分を雑に扱う人とは、一緒にいられないんですよね・・。

笠くんの声が優しいからかな?
逆に心にずしんと来るものがあります。

この曲はライブでやった事あったのかな?と疑問に思っていましたが、
やってたんですね。

静かなステージに響く笠くんの声、
リアルで一度聴いてみたかったな。
(ほんと、私が「もう、遅すぎて」なんだよな・・)

様々な経験を積み重ねた、音楽のスペシャリストを感じさせる、
活動末期のC-C-Bの傑作です。

良かったら聴いてみて下さい。



この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?