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C-C-B楽曲レビュー㉛「空想Kiss」

「空想Kiss」

中二病みたいなタイトルですよね。笑
それもそのはず、この曲はTBSドラマ
「毎度おさわがせします」パート2の主題歌でした。

このドラマはまさしく中二病真っ只中な子たちの
ドタバタ系ホームドラマでしたが、
曲調もほのぼのしていてドラマのイメージには合っていましたね。

「空想Kiss」はココナッツボーイズ時代から数えて、
6枚目のシングルになります。

作詞は松本隆さん、作曲は筒美京平さん。
ヒットメーカーのお二人の手がけたものですね。

「毎度おさわがせします」パート2の主題歌「空想Kiss」は、
パート1の時の主題歌「Romanticが止まらない」からすると、
随分と雰囲気が変わりました。

私は「Romanticが止まらない」の時は
C-C-Bは「クール(都会的)なバンド」認識だったのですが、
次のシングル「スクール・ガール」では
爽やか系にガラッと曲調が変わり、
でもまた次のシングル「Lucky Chanceをもう一度」で
クールな感じに戻りました。

でもって更に次のシングル、
「どんな感じで来るのかな?」と思っていましたが、
「空想Kiss」を聴いた時は「そう来たか」と思いましたね。

「クール」を全面に出すと言うよりは、
これまでにないインパクトを押し出す方に舵を切った気がしました。

全体的に盛り上がりがない平坦な曲調なのですが、
「頬そむけ逃げ出す」の所の中華風味のアレンジ、
「そんなことないやい」の「ないやい」というフレーズは、
奇想天外でこの曲を最も印象付ける部分です。

C-C-Bが都会的なイメージから
よりエキセントリックなイメージへスライドして行った分岐点は、
もしかしたらここかもしれない。

何かと頭に残る「そんなことないやい」というフレーズですが、
当初は渡辺さんはこの部分を可愛い感じで歌っていましたが、
活動後期のライブでは男っぽくダミ声?で「ないやーい!」と
歌ってますね。

後期はイントロのギターアレンジもロック調になって、
私はこっちの方が好きだなぁ。
(あと、シングルメドレーの「スクール・ガール」から
音が下がっていって「空想Kiss」に変わるのも好き)

田口さんがアップしたフィッシュダンスホールのライブ動画では
後期のロック調「空想Kiss」が聴けます。
(「空想Kiss」は18分くらいからです。)


ちなみにこのフィッシュダンスホールの「空想Kiss」の中で、
笠くんの素がちょっと出る所があるんですよね。

最後に「Baby どっちかに Baby 決めてくれ」という所、
渡辺さんが歌詞を間違えるのですが、
間違えた瞬間に笠くんが「は!」って感じで一瞬目を見開いて、
その後チラッと渡辺さんの方を見ます。

でもそっちに意識をとられて、自分も歌詞を間違えちゃうんですよね。
そこでまた渡辺さんの方をチラッとみて「はぁ〜」って感じで
ポン!とパッドを叩く所が個人的にはツボです。笑

笠くんはステージではニコニコ笑ってるか、
ソツなくスルーする事が多いので、
「お、こんな表情するんだ!」となりましたね。
(その場面は21:20くらいからです。)

「空想Kiss」はリリースしたのは冬だと思うのですが、
私はこの曲を聴くと春先を思い出すんですよね。

というのも当時、よみうりランドEASTでの
ライブ告知のラジオCMが流れていたんですけど、
BGMに使われていたのが「空想Kiss」でした。

EASTの開催日からすると、
おそらく告知が流れていた時期は
2月とか3月とかだったんじゃないかな?

もうすぐクラス替えでお友達と離れちゃう寂しさと、
また春がやって来る明るさが入り混じった季節のキュンとくる感じ。

また、よみうりランドEASTに行った時の思い出も蘇るのかもしれません。
(「空想Kiss」が流れていた時のラジオCMが
86年の時か87年の時か記憶が定かではないですが・・)

春ってほのぼのしてるだけじゃなく、独特の切なさと言うか、
キュンとくる感じがありますよね?

「空想Kiss」を聴くと春先のキュンを感じるのです。

そしてファンならご存知だとは思いますが、
「空想Kiss-2」という曲がアルバム『僕たちNo-No-No』に
収録されています。

歌詞は同じなのですが、ボーカルが関口さんなんですよね。
アレンジもちょっと変えています。

渡辺さんバージョンはやんちゃな感じですが、
関口さんが歌うとぐっとアダルトになります。w

トップテンで「空想Kiss-2」を披露していた動画が
YouTubeにありましたね。
興味がある方は探してみて下さい。

シングルの「空想Kiss」では関口さんは合いの手の出番もないので、
アルバムの方では一曲歌う方向になったのかな?

そう言えば「スクール・ガール」も出番がほとんどないですが、
アルバムで「スクール・ボーイ」を関口さんが歌っていますね。

ボーカルが何人かいると、
こういうバリエーションもできるんですねー。

まさに一粒で何度でも美味しいバンドです。笑


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