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50代からの人間関係

だいぶ前に見たニュースかなんかの特集で、
独身の中高年〜高齢の女性グループが共に暮らすマンションが
紹介されていました。(住戸は各々別でしたが)

みんな独身なので助け合いながら老後を過ごそうという事で、
そのアイディアは素晴らしいものだと思いましたが、
近い距離で一緒に暮らすとなるといろいろ問題もあったそうです。

でも今はその問題をクリアして
みんな穏やかに生活できているとも語っていました。

その秘訣は「寄りかかりすぎない事」らしい。

その特集を見た時は「そうなんだ〜」なんて、
まだ遠い先の話だと思っていましたが、
最近その方々達の言っている事がわかるようになりました。

そのマンションの女性達は一緒に住み始めた頃、
「誰かに自分の面倒をみてもらう」というスタンスでいたため、
ちょっとした事も誰かにお願いしたり甘えたりする事により、
寄りかかられた方が負担になってギクシャクしてしまったのだとか。

なので、できるだけ自立(自律)を心がけて、
新たにそのグループに入る人にもその旨を
了承してもらってからにするようにしたら、
トラブルもなくなったとの事でした。

女性の人間関係は、共感や同調とかが求められたりするけれど、
年を追うごとに、そういう付き合い方が難しくなる気がします。

昔は同じような悩みをお互い抱えていて、
愚痴をこぼしあってスッキリする事もあったけど、
年を重ねるといつの間にかお互い積み重ねたものの違いで、
相手の言う事が受け入れられなくなる時が来る。

単なる考え方の違いであれば「あなたはそうなのね」で済むのだけど、
相手の話が「これってこうだよね!」みたいなバリバリ固定概念な内容で、
「もちろんあなたは賛同してくれるよね!?」みたいな圧で来られると
「え? 私はそうは思えないなぁ」と返事に困ってしまったりという事も増えました。

ひどい場合は賛同すら求めておらず、
ただただ言葉を吐き出したい、
こっちがどう思ってるかなんて意識にすら上らずに喋る人もいる。

また、年をとると体力的にも衰えるのか、
人の愚痴を長い時間聞いている事がものすごく疲れるようになるのです。
エネルギーを吸い取られる感じで。

でもって「なんだかな」と思いつつも話を聞いてしまったりするのですが、
そうしているとだんだんと相手は甘えが加速するんですよね。

親しき仲にも礼儀ありがなくなっていったり、
なぜか厚かましくなっていくのです。

私が話を聞いてあげてちゃんと浮上して
自分の足で歩いてくれるなら良いのですが、
だいたい何かある度に「聞いて聞いて!」とやって来て、
その時はスッキリして帰っていくけれど、
またしばらくすると「聞いて聞いて!」とやって来る。

根本的解決に向けて動く様子はなく、
私に愚痴る事で一時的にすっきりして解決してるだけでは
この人はずっとこのままで、
私が話を聞いてしまう事がその人の問題解決に向けての行動を
ストップさせてしまっているのであれば、
もう話を聞くのはやめようと思いました。

と言うかだいたいこう言う人は問題を
自分の外側だけのせいにして愚痴ってくるのだけど、
問題はその人の中にもあったりするんだよね。

それに気づいてもらうためにも、
最近はあえてあまり話を聞かないように心がけるようになりました。

20代もしくは30代、100歩譲って40代までは
そうやって友達に泣きつくのはありだったと思います。

実際私も散々友達に愚痴をこぼしてきました。

そして時々だったら愚痴も聞ける余裕は今でもあります。
時に吐き出さないと心が潰れてしまうからね。

でも、50代にもなって問題解決を
ただ単に友達に愚痴って慰めてもらう事でしかやり過ごせないのは
幼く見られてしまうだろうなと思うのです。

それに聞く側もいろんな問題を抱えていたりするので、
そんなに暇じゃなくなるしね。

いい歳になっても愚痴ってべったり寄りかかって来る人は、
若い頃の付き合い方のまま止まってしまっているのかも。

若い頃は友達に迷惑かけても
「しょうがないなぁ」って何とかしてくれる人がいたり、
夜遅くまで話を聞いてくれたり、そういう付き合いが当たり前だった。

でも50代ともなると、そういう付き合いは通用しなくなるんだろうな。

50代くらいで友達関係に悩む人は多いみたいですね。

それはこういう意識のズレがいちばん起きやすい年代だからなんだろうな。

でも50代くらいになったら、
ある程度の事は自分で何とかできるようにしないと
(自分で自分の機嫌がとれるとかね)、
後々かえって孤独になってしまうかもね。

若い頃みたいな付き合い方ができないのは、
寂しい気もしますが。

だけど、自分たちの親を見ていても、
そんなに友達とべったり遊んだりしてなかったから、
これが年相応なのかもしれません。

付かず離れず、入り込まず入り込ませず、
本当に困ってそうな時は手を差し伸べる。

こういう付き合い方が大人の付き合い方なのかもしれません。


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