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C-C-B楽曲レビュー⑲「原色したいね」

noteでC-C-B繋がりのtaramoさんが、
昨日9月23日が「原色したいね」のリリース日だったと呟いていて
「そっか」と思いました。

こんな季節の曲だったんだね。

おりしも、昨日までのまとわりつくような湿気地獄から、
今日はカラッと乾いた空気に変わり、
「あぁ、こんな日は『原色したいね』がよく合うなぁ」なんて思いました。

taramoさんが記事を書く前にレビューするのは気が引けましたが、
taramoさんはまた別目線での記事を書かれると思うので、
違った物になるでしょう。

さて、この曲はC-C-Bが4人体制になってから二番目のシングル曲ですね。

作詞は松本隆さん、作曲は渡辺英樹さん、
編曲は大谷和夫さんとC-C-Bとなっていますね。

大御所の手を借り売っていこうという意気込みと、
メンバーのセンスも取り入れていこうという両方の思いが感じられます。

私は「原色したいね」はC-C-B熱再燃後の今、一番好きですね。

超個人的C-C-Bの曲ベストテンでも1位に選んでいます!

ほんと、これは神曲だと思う!

私は化粧品のCMに使われるような曲が好きなのですが、
この曲も化粧品のCMになりそうな曲。
(実際は「かるかったウェハー」というお菓子のCMソングでしたが)

もう〜どっかの企業、リバイバルで使って!!って思う。

華やかで明るくてきれいな色が目に浮かぶ、
うん、ぴったりだと思いますよ〜、広告代理店の皆さん。笑

キャッチーなフレーズも聴いた人の耳に残るしね。

以前この記事↓

の中で、私に「C-C-Bの中で誰が好きだったんだよー」と
聞いてきた輩がいたのですが、
C-C-Bファンの私を小バカにする割に、
奴は「俺、この曲知ってるぜ!」と得意げに
「原色したいね」を歌ってみせました。

当時はもう新曲を出しても大ブレイク直後のような話題性はなく、
「原色したいね」も大ヒットには至りませんでしたが、
「そんな曲でも俺、知ってるぜ!」と言いたかったのか・・?

まぁでも特にファンでもない人の記憶にも
残った曲だった事は間違いないのだと思う。
(その話をしていたのはC-C-B解散後、何年か経ってからでした)

この曲はリリースの季節はバッチリだったけど、
タイミングが良くなかった惜しい曲という気がしてしまいます。

あまり癖がなく明るくポップで耳なじみも良いこの曲は、
絶対に4人体制になって一発目で出すべきでした。

華やかなインパクトと、米川くんが新たにボーカルとして入った事で
(アルバムではその前からボーカルとっていたけど)、
心機一転、新生C-C-Bを印象付けられたと思う。

「2 Much, I Love U.」は、やっぱり
4人体制後一発目としてはインパクトが弱かった。

まぁ、今更言ってもしょうがないんですけどね。

売れ線で行くか、自分たちの音楽性を追求していくか
揺れていた時期だから、
いろいろ混乱もあったのかもしれませんが。

で、この曲の中身についてですが、
ボーカルは渡辺さんメインで、サビが米川くん、
ちょっとだけ笠くんが歌ってますね。

歌詞は「色」をテーマにしたラブソングです。

「Paint it purple blue and green
Paint it yellow silver and gold」

「真っ白な部屋 黒いドレス」

「君のルージュで塗ってプリティピンク」

などなど、色がいっぱい出てきます。
(しかしこの中で原色は、青、緑、黄色だけな気が・・)

イントロからドラムが存在感を出してきますが、
終始ドラムがドコドコ鳴ってます。

間奏ではロックなギターが軽快さを出していたり、
キーボードも様々な音色を奏で、伴奏面でも彩り豊かですね。

そして細かい小技が効いています。

所々入っているのですが、説明で一番伝えやすいのは、
一番が終わった後の間奏の、
よねちのギターソロに入る直前くらいの所。

底の方から湧き上がるような「ブォォォ」という、
シンセ(かな?)の音が入るのですが(ライブ動画などでは聞こえません)、
その底から立ち上るような低い音がその後の軽快さ、
華やかさを盛り上げ、コントラストがくっきりするというか、
メリハリのある流れになっているのです。

「原色したいね」だけでなく、聴く人の無意識に効かせる技、
気づいてないものももっといっぱいあるんだろうな。

あと、個人的に思うのは、「原色したいね」は明るい曲なんだけど、
どこか切なさを感じてしまうんですよね。

人気に翳りが出始めた頃の、それでも頑張ろうというメンバーの気持ち。

それに反して私も世間も少しずつ彼らへの興味が薄らいで行った。
そんな記憶が蘇るのかもしれません。
(余談ですが、C-C-Bのファン層で一番多かったのは、
不思議な事に何年経っても16歳だったそうです。
確かに私も16歳の時が一番ハマってた。
そしてこの曲が流れていた時は17歳でした。)

でもこの曲はやっぱり大好きだな。

何と言ってもC-C-Bの中で唯一シングルを買った曲なんです。

そして解散後も結構演奏された曲でもありますね。

メンバー最後のセッション、
「ゴーゴーヒデキ」でも演奏されました。

この動画↑みんな幸せそうで大好きだわー。

メンバーにも愛されていた曲だったと思います。

爽やかな日がしばらく続きそうです。

よかったら秋空の下「原色したいね」を聴いてみて下さいね。^ ^


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