見出し画像

Nikon F の話 :フィルムカメラであそぼう!

こんにちは、にゃんかめです。

夏ですね!
最近、暑くて写真を撮りに行けていません。
涼しくなったらと、言い訳しています。

「そんなんじゃ、写真の腕はいっこうに上がらないよ!」といわれそうです。

さて、これまで紹介してきたPENTAX SPF の次はNikon F を使っていこうと思います。

Nikon F は、1959~1974年に製造・販売されていたそうです。
だいぶ長い間つくられていましたね。

【Nikon Fの簡単な仕様】

大きさ : (レンズなし)147×98×56mm
画面サイズ : 24×36mm(ファインダー視野は画面サイズの 100%)
シャッター : チタン製シャッタ-幕、フォーカルプレーンシャッター
レンズマウント : ニコンFバヨネットマウント※
(Nikon F の取り扱い説明書より)

※バヨネットマウントは、プラクチカスクリューマウント(M42)のねじ式ではなく、回してカチッと止まる今時のデジカメレンズと同じタイプです。

 Nikon F の型は前期・中期・後期と分けられるらしく、
にゃんかめの使用するものは前期のNikon F です。

マークでもわかります

マークの名称が「NIPPON KOGAKU TOKYO」となっています。
中期モデルからマークが「Nikon」となるそうです。

今はNikonと知れ渡っていますが、創業当時は日本光学工業でした。
1988年株式会社ニコンと名称を変えました。
その前からニコンという名前のカメラはつくられています。

それでは、カメラを見ていきましょう。


▶カメラとレンズ

〇本体

【カメラ】
Nikon F

【レンズ】
NIKKOR-H Auto 50mm, F2.0

正面
上面
下面
背面

〇特徴

・フィルム交換時は裏ブタを引き抜いて外す方式
 後継機のF2では蝶番式に変更されています。

・ファインダーを交換できる
 「ファインダー取りはずしボタン」を押すと、ぼこっと持ち上がって外れます。

・手動絞りボタンがある
 このボタンを押している間、ファインダーをのぞくと、セットしたF値に絞られて、実際に撮影する被写界深度の状態が確認できます。F値が大きいと暗くなります。


PENTAX SPF から入ったので、ちょこちょこ面倒だなと思うところがありますが、味があるともいえますね。

撮影するときの操作はあまり変わらなそうです。
シャッタースピードの目盛りも、絞りのところにある被写界深度と距離の関係がわかる目盛りがあるのもほぼ変わりません。


▶フィルムのセットと取り出し

PENTAX SPFの記事で細かくご紹介したので、
ここでは簡単にご説明します。

注意:フィルムセットと取り出しのときは直射日光の当たらないところでおこないます。

〇フィルムの装填

フィルムのセットに必要な裏ブタの開け方です。

一部の蝶番式で行うように、巻戻しノブ(のようなもの)を引っ張っても動きません。先に言うと底面にある裏ブタ開閉キーを使います。

それでは、順を追ってお見せします。

▲がcloseを指している状態
▲をopenに向ける

裏ブタ開閉キーのレバーを上げて、▲がopenを指すところまで矢印の方向に捻ります。


裏ブタを外す

裏ブタをスライドさせるようにして静かに引き抜きます。


外した状態
フィルムをセットしたところ

フィルム自体のセットはPENTAX SPF の時とほぼ変わらないのでそちらを参照して下さい。

写真はフィルムをセットしたところです。

カメラを立てているため、パトローネがきちんと上まで収まらず、フィルムが斜めになっています。パトローネを固定するものがないため、正しくセットするためにもカメラを水平気味にした方やり易いです。

※写真は、紹介用にダメなフィルムを使っています。


裏ブタをとじる

裏ブタをかぶせてフタの端を本体の横の溝に入れ平行にスライドさせるようにして閉じます。


closeにする

裏ブタ開閉キーのレバーを上げて、▲がcloseを指すところまで矢印の方向に捻ります。


フィルム感度表示盤

フィルム感度表示盤を指の腹で回して、フィルムのISO感度に合わせます

本当に回るのか?と思うほど硬かったです。

黒い▲が白黒で、赤い▲がカラーです。
ちなみに E はEmpty(空)のことでフィルムを取り外したときに示しておくのだそうです。

このカメラには露出計がついていないので、しなくても特に影響はありません。

メモ代わりです。


Aに合わせる

シャッターボタン周縁の A-R 切り替えリングの黒点をAに合わせます

あとは、フィルムカウンターが 0 になるまで、シャッターを切って巻くを繰り返せばOKです。

これでフィルムセットが完了です。


〇フィルムの取り出し

フィルムの取り出しは、自動巻戻し機能がついていないので、自分で巻いていかなければなりません。巻き忘れて開けてしまうと、フィルムが感光してしまうので注意が必要です。

Rに合わせる

シャッターボタン周縁の A-R 切り替えリングの黒点をRに合わせます


巻戻しクランク

巻戻しクランクを起こして矢印の方向に回していきます。


シャッターボタンの赤点で動いているのがわかる

巻き戻されている間は、シャッターボタンが回ります。
最後まで巻き終わるとクランクをいくら回しても、シャッターボタンは回らなくなります。

巻き終わったら、フィルムを取り出します。
裏ブタの外し方はフィルムセットの時と同じです。


▶シャッタ-目盛りのこと

まだまだ、わからないことだらけでやっています。
カメラをいじっていると、シャッター目盛盤BT がの印がありました。
なんだろう?と思って、父に聞いたところ、

B (バルブ)
シャッターボタンを押している間、シャッターが開きます。

T(タイム)
シャッターボタンを一度押すと、シャッターが開いたままになります。
閉じるときは、 B か 1000 の方向に目盛りを回します。

ということだそうです。
B は水の流れを写すときに、T は定点撮影するときに使えそうです。
これらを使いこなせれば、撮影の幅が広がりますね。

▶まとめ

Nikon F は、ゴツくていかにも機械っぽい見た目で、使い方もオリジナリティのあるつくりでした。

なかなかコツがいるようで、にゃんかめ的には裏ブタをはめるのが難しかったです。

ただ、巻き戻しはわりと楽で、わかりやすいのがメリットです。

撮影用には白黒フィルム(FUJIFILM ACROS)をつめました。
前回同様、撮影して自家現像、スキャンしたものは別途ご紹介したいと思います。

それでは、また!

※※確認はしておりますが、記事の記述間違い、誤字脱字等があった場合はご容赦願います※※

フィルムカメラであそぼう!経緯はこちら

PENTAX SPF の記事はこちら


記事が”おもしろい”と思ったら、サポートもよろしくお願いします!活動費にさせていただきます。