夜でも朝でもない世界。

画像1 歩く。ひたすら。ほとんど闇。空の縁が濃い藍色に薄まり始めてはいるけれど。闇と藍の間。得体の知れない深さが肌で感じられる。まるで異空間。街も川も沈み込んでいる。水の流れる音に耳が慣れていく。突如きらきら輝く白い水面が眼前に浮かび上がる。おそらく世界の多くの人たちが目にすることはない。昔の私のように。今はこの空間を気に入っている。昼間の太陽の下より。居心地のよさすら感じている。真夏には出逢うのがなかなか難しいこの時間。この季節を。

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