パーソナリティ障害克服記録4

前回同様「すぐにイラつく」という悩みについて構造を見てみよう。

どういう時にイラつくか?
・タメ口とか上から目線で来られた時
・思い通りにいかない時

ちなみに世間で言われるアンガーマネジメントは通用しません。(〇秒待ってみるとかそうゆうヤツ)

この悩みの構造を理解する為に
A.何が起きているのか?
B.なぜそうなったのか?
C.どう対処するのか?
これらをハッキリさせる。

・タメ口や上から目線

A.何が起きているのか?
→「雑に扱われた」と感じる
=「自分は大切にされてない」
→自尊心(プライド)が傷つく
→自尊心を守るために怒る

そもそも「怒り」とは生物が危険に晒された時の反応。
→要するに、自尊心を傷つけられる事に生命の危機を感じている状態。なぜなら自尊心が人よりも敏感で脆弱だから。


B.なぜ自尊心はそこまで弱く脆くなったのか?
→正常な自己愛を獲得出来なかったから
幼少期、母から条件付きの愛情しか与えられなかった。(いい子にしないと怒られる、ちゃんとしないと愛されない)
=「いるだけで良い」という感覚がない。(ありのままの自分には価値がある)
=他人に評価されないと認められないと価値がない。
→他人の評価など外的価値だけで固められたハリボテの自尊心。

親からの無条件の愛によって得られる自己愛(自分軸)は衣服のようなもの。

それがない人は素っ裸の状態。

だから他人からの攻撃=ちょっとした風が吹いただけで凍えそうになる。
→生命の危機を感じる→それを守るためにキレる、怒る


C.どう対処するか?
カッとなるのは仕方ない、大事なのは引き摺らないこと。
①自覚する
「あ、今自尊心を守ろうとしてるな」
「自分が大切にされてないと感じてるな」
②言い聞かせる、声をかける、味方になってあげる
「大丈夫、大丈夫」
「俺が守るから大丈夫」
「傷つける奴はほっといていい」



・思い通りにいかない

A.何が起きているのか?
→「なぜ俺の邪魔をする」「俺の理想の世界を壊すな」
→不当に扱われている
=「大切にされてない」
→自尊心が傷つく→守るために怒る

B.なぜ思い通りにいくと思うのか?
→脆弱な自尊心を守るため、自己防衛のため、自己愛が肥大化(俺は特別な存在なんだ、大切に扱え)。
→自分は正しい、他は悪。他人は自分の延長のように思う。
→他人をコントロールしたい、支配したい(他人を物として見る)。
=他者との自我の境界がない
→なぜ?
幼少から母の機嫌をとるために行動(母のために生きる)=他人のために生きる
→そうしなければ見捨てられる、嫌われる(強迫観念)
→他者との自我の境界がない価値観の完成。
「俺も他人のために尽くしているのだから、他人も俺に尽くせ」
「俺に愛されたければ機嫌を取れ」

こうして自己愛が肥大化していった。

C.対処
①自覚する
「今他人を思い通りにしようとしてるな」
「他人は自分のために動くと間違った思考をしてるな」
②境界線を引く
「人は人、私は私」
「他人は自由に生きる権利がある」
「自分も他人に支配されない」


余談ですがこれらの怒りは「自己愛憤怒」というらしい。

ちょっと長くなりましたが、今回はこんなところで。
多分自分以外が見ても訳がわからないと思いますが、一応記録のために書きました。自己愛性パーソナリティ 障害は少しずつ良くなればいいなと思います。まずはしっかりと「知る」事が第一歩だと思ってます。今後ももう少し勉強してみます。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?