低学年で入塾することは「国家的な損失」なのか?
1.切り捨てられてしまった「低学年で入塾する」ことへの議論
少年革命家、ゆたぽんが中学校でも学校に通わないことを表明し、脳科学者である茂木健一郎氏や、2ちゃんねる開設者のひろゆき氏などさまざまな方を巻き込み議論となっています。
この注目度の高さは、学校制度や教育の定義というものがまさに今、過渡期を迎えているからに他なりません。このような話題のたび、やたらに対立構造ばかりに目が向けられてしまうのはもったいないことだと感じてしまいます。
同じような論争としてまだ記憶に新しいのは、昨年、中学受験塾の低年齢化のニュースを受けた、脳科学者茂木健一郎氏によるこちらのツィート。
受験のペーパーテストのために、脳が柔軟な大切な時期をこのような狭い学習に費やすのは一人ひとりの人生がもったいないだけでなく、国家的な損失。「偏差値」という受験産業のマッチポンプにいつまで付き合うのか?
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