見出し画像

2018.9.18 みょんみょんしながら夢を見る(あくまで愉快に懸命に)

楽しかった連休の終わり(って怠惰な院生だから火曜日もお休みにしてしまったのである)、人とさくらももこの話をしていたらやっぱり読みたくなって、移動時間の前に『そういうふうにできている』(さくらももこ、新潮文庫)を買ってしまう。いやーずっと読み返したいなーと思っていたのだけど、本屋で何度か見かけており、うずうずしてついに買ってしまった。こんなことするから私のお財布は薄くなってゆくのである、わかってるんだよいちおう!!! でも同じことを繰り返すところを見ると「わかっていつつもやめる気はない」のが明白である。当たり前じゃないか、なんのために生きているというのか(私はたぶん答えられるよアンパンマン! ろくな答えじゃないけれど!)。

しかし『そういうふうにできている』、小さい時に読んですごく面白かった思い出があるのだけど(「基礎体温」というワードとか「悪阻」という漢字をこの本で覚えた)。今読むと、わりとスピリチュアルな香りが強い本だったんだなぁとちょっと驚いたり、ここまで詳細に「妊娠」のことだけ書いたりしていた本だったのか~と思ったりと、また印象が違った。

私は手術開始からほどなく、自分自身が肉体とは別のエネルギーの波動である事を実感としてとらえていた。それはただゆるやかで静かで心地よく、宇宙空間を漂っているようであった。
この”意識”エネルギーが、地球に降りてきて他の者と交流する時に必要なのが肉体である。(p118)

でもたとえばこの文章に対して「スピリチュアル」というレッテルを貼ってしまうことこそが偏見に満ちた大人の証なのかな、という気もする。子どもの頃はこれを「ふんふん」と何の疑問も持たずに読みすすめていたのだ。というより今も子どもの頃と変わらない本を読む自分は「ふんふん」と読むのだけど、同時に一歩引いて「スピリチュアルだな」と思う大人の自分もいる、というほうがたぶん正しい。

ここから先は

1,631字
この記事のみ ¥ 200

いつもありがとうございます。たくさん本を読んでたくさんいい文章をお届けできるよう精進します!