スギ花粉症とトマトアレルギー
スギ花粉症の人は『トマトアレルギー』になりやすい
スギ花粉症の皆様、『トマトアレルギー』の人はいませんか?
実は、スギ花粉症の人はトマトアレルギーになりやすいんです!
私のクリニックには多くのスギ花粉症患者さんがいらっしゃっていますが、そのうち数名が『トマトアレルギー』患者さんです。
花粉ー食物アレルギー症候群(Pollen-Food Allergy Syndrome:PFAS)
スギ花粉症の人がトマトを食べると、のどの不快感、痛み、唇の腫れ、ピリピリ感が出てくることがあります。
これは「花粉-食物アレルギー症候群」または「口腔アレルギー症候群」と呼ばれ、スギ花粉のアレルゲン(Cry j1)とトマトに含まれるアレルゲン(PG2A)が構造的にとてもよく似ているせいで、体がお互いの物質を混同してしまうこと(交差反応)が原因で起こります。
加工したトマトなら症状は出ない(出にくい)
トマトに含まれるアレルゲン(PG2A)は熱に不安定なため、加熱加工をすればアレルゲン性はかなり減弱します。
そのため、トマトケチャップなどで症状が出ることはほとんどありません。
花粉飛散時期は要注意
「花粉-食物アレルギー症候群」は花粉飛散時期の方が症状が出やすい傾向にあるようです。
スギ花粉症の方はスギ花粉飛散時期(3月〜5月)に生トマトを食べる時に注意が必要です。
スギ花粉症本格シーズン突入です。今日はスギ花粉症に関連の強い『トマトアレルギー』についてまとめてみました。
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