見えなくても整理整頓

以前お笑いタレントのラジオで、「家の中で見つからないものベストテン」というの
をやっていた。

爪切りとか耳かきとか‥。

私は全部どこにあるかわかっていた。

いや、これ、自慢じゃないから(笑い)

見えないとある程度分かっていないと一生の四分の三くらいは探し物で終わってしま
う。

30cmずれていても手に触れなければそれはないのと同じなのである。

しかし、さすがにすべての物をどこに置いているか覚えているわけではないので結局
しょっちゅう探し物をしている。

スマホはよく使うので、ついついどこかにパット置いてしまい、後で探すことがしば
しば。

出がけにカバンを玄関に置いたのを忘れて、台所あたりを探し回ったりするなんてい
う事もよくある。

なので使ったものは元に戻す、あまり物を増やさないという事は日常的に心がけてい
る。

所で、私は効率よくきれいに掃除できないので掃除はヘルパーさんにお願いしている
のだが、人によっては物をずらされてしまうと見つけられなくなってしまうので掃除
はお願いしていないという人もいる。

確かにそこらへんにほっぽっていた物をヘルパーさんが親切に片づけてくれていたり
すると3、4日見つからないなんてことも何度かあった。

しかし、見えない人にもいろいろいて、盲学校の寮では自分のスペースがかなり散ら
かっている人がいたけれど、彼女はぐちゃぐちゃの状態で何がどこにあるのか把握し
ていた。

私はわからなくなりそうなCDなどには点字シールを貼っていたが、人によっては並べ
方を全部覚えていて右から何番目にどのCDがあるかとかわかっていた人もいた。

最近はスマホのOCRアプリがあるのでその辺の管理は以前ほど困難ではなくなったけ
れど、やはり点字を付けていた方が管理が簡単である。

衣類はまだかろうじてある程度色がわかるので管理できているが、黒と茶色と紺など
は見分けがつかないので、時々思っていたのではない服を着ていたりする。

こちらももっと見えなくなったらかなり断捨離せねばと考えている。

そんなこんなで私はすぐになんでも捨ててしまうので家族には嫌がられる。

今使わないもの、しばらく使っていないものは捨ててしまう。

記念とか思い出の物と言うのもしばらくは取っておくけど、最終的には管理しきれな
くなり、捨ててしまう事が多い。

この辺は見えない人でもかなり個性が出ると思うが、私はできるだけ探し物をしなく
て済むようにできる限りミニマルな生活を心がけようとは思っているのだが、やっぱ
り衝動買いとかしてしまうんだな、これが。


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