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香りがしたから

次男猫、ここでは三本足になったので八咫猫さんと呼んでたけど、2020年6月8日(月)、12:22、ふっと大きく息を吸い込み、それからは今までの穏やかな呼吸から変わり、大きく呼吸しては止まるを繰り返し、12:28の呼吸が最後となりました。
2005年10月28日生まれ、19年前に亡くなった私と父と同じ誕生日。14才7ヶ月と少し。

長男猫を看取ったのは2020年2月14日(金)14:02でした。
2005年8月30日生まれなので14才5ヶ月と少し。
13日はほとんど家にいなかったけど、何日か前から独特な、病院の匂いに近い匂いを感じていました。14日の朝はその匂いが濃くて、葬儀屋さんが来てくれる17日まで、その香りが漂っていたのでした。

八咫猫さんは一昨日辺りから後脚に力が入らなくなり、ろくに食事をとってないのに下痢が垂れ、部屋のあちこちにスタンプを付けてまわっていました。その頃からあの匂いがするようになり、今朝はやはり、その匂いが濃く漂ってました。
くさいというより、嫌い、嗅ぎたくない匂い。でも、周りの人に死を知らせて、準備するように言ってくる匂い。

長男猫が亡くなるときは、急に脚をばたつかせて鳴き、私に抱っこして看取ってくれるよう伝えてきました。
八咫猫さんは夫の在宅勤務が始まるまでは大好きな夫の膝に乗せてもらい、その後、たまたま洗濯し損ねていた人間用の毛布に乗せてもらい、何度も何度も、人がそばに居ることを確認するように鳴いてました。
だけど、亡くなる時は私たちが食事をしてるとき、大好きな毛布と人の匂いの中で、なんとも静かでした。

長男猫はどちらかと言うと私がお気に入りで、たまたま予定が空いた2月14日に。しかも夫とLINEのやり取りを始めた直後に亡くなりました。今逝ってしまうよと、夫にLINEしながら。
八咫猫さんはどちらかと言うと夫がお気に入りで、夫が在宅勤務のうちに。ああ良かった、自粛があってよかった、自粛が明けても在宅勤務で良かった。

さて、そろそろ葬儀屋さんに連絡を。
もう少し一緒にいたいけど。

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