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つれづれ…なるままに。252。

学校図書館と読み聞かせ】

そういえば、の話ですが、今のお子様たちは家で読み聞かせをしてもらってるのでしょうか?

そんな気持ちになる話です。

1年生が、初めて図書の時間に来て…今年?初めて言ったのが

「本は最初から開いて読んで!小さな声を出してもいいから!少しずつでもいいから~」

です。

なぜなら、興味を持ってとってきた本をバーッと真ん中から開いて…閉じる。を繰り返すわけです。
そういった子どもがたくさんいました。

きっと、図鑑やら鉄道や車や、気に入った本は筋を追わなくてもよい本ばかり読んできたせいかも?と予測しました。

話を順番に読み「次はどうなるのかな?」と思いながらページをめくる経験がない?または紙芝居ばかりだと、本の読み方ができなくなります。

紙芝居はテレビと同じですから、勝手に話が進んでいくのでページをめくる必要がありません。

家で読み聞かせをするときも、サッサと読み進めるのではなく
「これからどうなるのかな?」
「こわいね~〇ちゃんはこわくない?」

など、声かけをしながら読み聞かせができるのが家庭のよいところです。

読み聞かせはやっているから大丈夫。ではなくてどうやって読み聞かせをしているか? が大事になります。

何冊も読み聞かせをするより、1冊を丁寧に読み、子どもの反応を確認しながら読み進めることができるのは、家庭だけです。

ただ、気に入った本を与えるだけだと、子どもは気に入ったページしか見なくなります。
だから、何も考えずバーッと真ん中を開いて「…ちがうな」と思って終わってしまう。

学校図書館では『選書の目』を鍛える場所でもあります。
ちょっと難しい本にチャレンジして、読めなかったという経験も大切です。
次には、また来年には読めるかも知れない、そのためにも、少しずつ『長い文章を読む』ことに慣れていかないと、いつまでも幼稚な絵ばかりが目立つ本ばかり読むようになります。

楽だから~では成長しません。
いつまでもゾ〇リどまりです。

ですから、不定期でも本の紹介やブックトークをやりながら「読んでみようかな?」という心構えを作らなければならない。

それが学校司書の仕事だと思います。

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