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つれづれ…なるままに。 97。

もうすぐ、入学式ですが…どうなりますやら。

学校図書館の面白かった話③です。

入学の時から発達障害がある、とわかっていた1年生がひとり、週に一時間だけ、図書室で過ごすことになったことがあります。
(詳しく事情はわかりませんが)本を読んでいるという事になり、早速、大好きな「かいけつゾロリ」を読み始めました。

小さな声で音読してました。

「…が…に…きました…は…」

あれ?

(カタカナと漢字とばしてる!)

でも、楽しそうだったので、そのまま知らん顔をして聞いていました。

何週間かして

「ゾロリは…がでてきて…ました」

おや?

(おお!カタカナ読んでるぞ!)

また、何週間かして

「ゾロリがノシシにいいました」

とか、ちゃんと読んでる!

子どもの進歩を身近に感じることができた瞬間です!

何も声もかけず、ただ一緒にいるだけの時間でしたが、私には宝物のような時間でした。

いろいろ大変で、面白い事をやらかしてくれたお子さんでした。
(自家製の段ボールの舟で歩いていて、「図書室に着きましたから、降りてください」というと、素直に着岸して降りてくれてました。)

子どもは、時々ものすごい感動をくれます。大人の心に宝物を残してくれます。

学校図書館で働くことを、辞められない理由でしょうか?

薄闇の桜。明るい気持ちで見たかったです。

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