おかしな詩03 『勘違い』
「あの子、自分に気があるんじゃね?」と思い、トキメキながら過ごしていたら、ふつうに前から彼氏がいたことを知ったときにうたう詩
たそがれの彼方に淡い人影
この痛みはよく知っている
針を飲み込むような現実に
自分の影だけが涙を流す
崩れ落ちるサグラダ・ファミリア
試合の前から勝負は決した
斃(たお)れる資格すら許されていない
磨いた剣は 己の身のみを傷つける
夢の中の 土埃の向こう
淡い光に輝く君よ
想いに背くことなかれ
せめて私の知らない世界において
追記
若い頃は、イタイほどの勘違い野郎でした。
その勘違いで何度かフラれたことがありますが、青臭い、甘酸っぱい思い出ということにしています。もう二度と経験したくないけど。
恋愛は、自分も相手も地金が曝け出されるからこわいですね。でもだからこそ魅力的で魅惑的なのですが。
しかし今思うと、「私があの子を好きになったのは、あの子が私を好きになったから」っていう動機付けって、やっぱり卑怯ですよね。あー死にたい。
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