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『裏 Event Marketing EXPO』オンラインイベントの今、これから、未来について。

大盛況にて幕を閉じた「第4回 Event Marketing EXPO」私はパネラーの一人としてお招き頂き、恥ずかしながら自分の経験を含めたお話をさせて頂きました。

オンラインイベント自体は、普段主催(司会)する立場と、企業のそれをサポートする立場ですが、パネラーとして参加することは少ないのでとても素晴らしい経験をさせて頂きました。

終わった後も、本当はこう言いたかったのにとか。
あの質問、自分ならこう答えたかなとか。

妄想が止まりません。そう考えているうちに、
そうだ、一人でもう一度やってみようと思い付きました。

というわけでこちら(Note上)で、
「ひとりでパネルディスカッションやってみた。」

をお届けしたいと思います。

題して、「裏 Event Marketing EXPO 〜独演〜」

※この会が公式イベント側を傷つけるわけにはいかないので、念の為、主催の森田様へ確認を取ったところ、快諾を頂けた為、【公式】裏イベントとなりました。もはや表なのかもしれません。
■イベント概要
・日時 :2021年 7月〜 未定
・場所 :note 
 ※いいねが沢山付いたら動画にしてYoutubeにあげる可能性がございます。
・司会 : 中島優太
・パネラー : 中島優太

はじめに :中島さんのご紹介

挿絵_撮影_16

司会:中島)
始まりました、裏イベントマーケティングエキスポ、ご覧いただきありがとうざいます!

このイベントは、コロナ禍で需要が爆発したオンラインイベントのプラットフォーマーであるEXPOLINEの中島さんが、独りだけ集まり、オンラインイベントの今、これから、未来についてお話を頂くものです。

それでは、中島さん、まずは自己紹介からお願いできますか?

パネラー:中島)
はい、この度はお招き頂きありがとうございます!スプラシアの中島と申します。

私は新卒で博展というイベントマーケティングの会社に入社し、ディスプレイや展示会、カンファレンスなどを経験したのち、企業のマーケティング全体をサポートするIMC事業の立ち上げに携わりました。

2017年に博展が買収したIT企業であるスプラシアに出向となりまして、ここではイベント市場に向けたITツールをいくつか開発し、現在は代表というポジションで、オンラインイベントプラットフォーム「EXPOLINE」に注力し、経営を行なっております。

本日はどうぞ、よろしくお願い致します!

司会:中島)
自己紹介ありがとうございます、それでは早速本題に進んでいきたいと思いますが、まずはこちらから伺っていきたいと思います。

オンラインイベントの”今”ってどんな感じ?

体制

司会:中島)
中島さんは現場もガンガン入って、シーンをみてらっしゃると思うんですが、実際いまって、どんな感じですか?

パネラー:中島)
そうですねー、去年ってまだオンラインイベントを実施した事がない企業がほとんどかつ、コロナ禍の混乱の中で失った顧客接点を取り戻すために、

とにかく何か動かないとと、オンラインイベントを開催する事自体が目的化されていることも多かったと思っています。

昨期(3月まで)の間にはほとんどの企業様はオンラインイベントを1回以上は開催されていて、今年からは2巡目に入ったという状況かと思いますが、

イベントの開催目的や成果に対しての議論が進むようになり、プラットフォームに求めるものも高度化してきていると感じます。

司会:中島)
ほー、高度化って例えばどんな感じですか?

パネラー:中島)
はい、例えば、アンケート一つとっても、昨年は「アンケートって取れますか?」というオーダーだったものが、アンケートが取れる事自体は当たり前で、「アンケートの回収率上げて欲しいんですけど」とオーダーされるようになっています。

司会:中島)
なるほど、ちなみにそれってどうやって解決してるんですか?気になっちゃいます笑

パネラー:中島)
色々アプローチあるのでクライアント相談して決めますが、例えば、動画が終わったタイミングでアンケートを視聴画面にポップアップさせたり、視聴画面のすぐ近くには常にアンケートボタン配置したり、

アンケート提出しないと資料DLできなかったり、回答者にインセンティブとか、スタンプラリーで経由する様にしたりって感じです。

司会:中島)
なるほど、リアルと同じくらいオンラインでも企画ができるんですね。他にも高度化しているポイントってありますか?

パネラー:中島)
そうですね、やっぱり”商談転換率”ですかね。
言われてるじゃないですか、オンラインイベントって商談転換率低いよねって。

司会:中島)
アハハ、確かに良く聞きます。ちなみにそれは何て答えているんですか?

パネラー:中島)
これも色々アプローチありますけど、タイミングは一つの課題解決トリガーになること多いと思っていまして、、だって、ホットリードからコールドリードになるのって時間の経過って大きな要素ですよね。

なので、イベントへ参加登録してくれた方に対して、事前に営業担当を管理画面上で紐づけておいて、特定の参加者が会期中にログインしたら営業担当に通知を自動で送ります。

これで、自分のお客様が今見てくれている事がわかりますが、今度はその参加者に対してすかさずチャットで声がけをします。

「●●様、ご覧いただきありがとうございます。営業の〇〇です。●●様にはぜひ、□□を紹介したいです。」とかって感じです。

司会:中島)
へー、凄い、オンラインでベタベタに営業できちゃうんですね。

パネラー:中島)
はい、できます。あとは、時間軸を長くしちゃうのも手ですね。会期1日の勝負って、参加者からしたら、参加したくても出来ないって普通にあると思うので、

コンテンツを週毎とか日毎に小出しにしちゃって、コンテンツを蓄積していき、最後にパワーコンテンツだけライブ配信するって感じです。

これなら今日商談できなくても、明日商談できるかもしれない。機会を最大化するアプローチです。カウントダウン表示して期待を煽ったりする演出も少し入れるとイベント感もでます。

司会:中島)
なるほどー、オンラインなら会期長くてもコストってあんまり変わらないですもんね、撤去もないから、それはオンラインの価値が出ますね。

あ、視聴頂いている方から質問が来ているのですが、

ー 「アーカイブってやるべきですか?」

とのことなんですけど、これ中島さんどう思いますか?

パネラー:中島)
「すでに配信したコンテンツ」であれば、利活用についてはみんな考えて準備してると思います。

ウェビナーとかカンファレンス用に作った動画コンテンツを会期1日で消化してしまい、言わば使い捨て状態のものって多いと思うんですが、これを集めて利活用というか、ちょっと編集して再利用するということは増えると思います。

うちの方で提供開始したシンプルメディアプランは、この文脈で売れてます。笑

司会:中島)
宣伝入れてきましたね。笑

パネラー:中島)
「これから配信するコンテンツ」であれば、ユーザーの時間奪う系の開催方式は減っていくんじゃないかなって思っています。

と言いますのも、イベントってオフラインもそうですけど、参加者の参加目的のほとんどは情報収集であり、主催/出展側は、情報提供する代わりに、リード情報もらっていると言う立て付けなわけですが、

BtoB企業の情報提供シーンって、情報鮮度が高いものって実はそんなに多く無いと思っているのと、ユーザー側からしたらわざわざ時間確保して見るのってややストレスだと思うんです。

それよりは自分の都合の良いタイミングで、置いてあるコンテンツを1.5倍速で見れるんだったらその方が楽で助かります。

だから、時間を奪わない系の開催方式の方が多くの方にリーチできるんじゃ無いかって思ってまして、、そうすると、コンテンツは事前に撮って編集するから質も上がっていくんじゃ無いかと思います。

司会:中島)
なるほど、そう言われば、ライブ配信する必要ないコンテンツっていっぱいありますよね。

高度化してきている現在のオンラインイベントに対しての打ち手はまだまだありそうですが、次の話も聞いてみたいと思います!

これから1〜2年後くらいのオンラインイベントはどんな感じですか?

ハイブリッド

パネラー:中島)
ハイブリッド一択だと思います。

司会:中島)
ほー、ハイブリッドってつまりどういうことなんですか?

パネラー:中島)
まあ、リアル側とオンライン側を一緒にやることなんですけど笑
その方法論って様々あると思っています。

オフラインとオンラインのバランスを考えてみるとイメージし易いと思ってまして、我々は3つのパターンを切り口としてご紹介しています。

オフライン AND オンライン

これは、ハイブリッドで一番イメージがつき易いと思いますが、従来型の体験とかコミュニケーションを重視したオフラインイベントに加えて、これまでよりオンライン上の情報やどうがコンテンツを拡充する方法です。

ということは、従来のようなオフラインが行われる前提なので、オフライン重視であり、オフライン:オンライン=7:3くらいのイメージです。

「オフライン TO オンライン」

これは、イベント会場からのライブ配信など、オンラインとオンラインの連携が強化されたものです。オンライン上で展開する動画などをオフラインコンテンツを活用して制作したりします。

例えば、出展社インタビューとか、ブース紹介ツアーとか、来場者インタビューなどをオンライン配信します。

オフライン:オンライン=5:5くらいのイメージです。

最後に、「オフライン FOR オンライン」

メイン会場としての考え方がオンラインです。オンライン上での情報提供やコミュニケーション促進のためのコンテンツをオフラインを活用して制作します。

オフライン:オンライン=3:7くらいのイメージです。

オフラインはオンラインの為に存在するくらいのイメージですので、オフライン会場は装飾などはしませんし、事前アポイントを取ってオフライン会場に足を運びます。

オンラインでは、名刺交換やWEB面談など、商談やネットワーキングを促進する機能が求められます。

司会:中島)
なるほど、一口にハイブリッドと言っても、その方法は様々ですね。こういう切り口があると企画が考え易いですね!

パネラー:中島)
ありがとうございます、どれが良くてどれが悪いという話ではなく、自社にあったやり方があるはずです。

ちなみに、この話ホワイトペーパーにまとめてるので、詳しくはぜひDLしてください。笑

司会:中島)
ところで、また質問を頂いたんですが、

ー 「主催社ってプラットフォームをどうやって選んだらいいと思いますか?」

これは中島さんどう思いますか?

パネラー:中島)
うーんそうですね、偉そうなこと言いますけど、企画が決まってないからプラットフォームを選べないんじゃないかなと思います。

企画が決まってないのにプラットフォーム選ぶパターンって、プラットフォームが持っている機能に合わせて企画するから、本当に欲しかった成果って得られにくくなっちゃうと思います。

企画、つまり、そのイベントでは誰に何をどうやって届けたいのか?が決まっていれば、それを実現できるプラットフォーム選べばいいだけだし、

予算もはっきりしているはずなので、そもそもそんなに迷わないし、困らないくらい選択肢あります。

司会:中島)
なるほど、順番が大事なんですね。

パネラー:中島)
そうですね、マーケティングって”選ばれる理由を創る”ってことだと思っていますが、その為には「誰に何をどうやって届けるか」ってのを企画して実行することだと思っていまして、

誰に →ターゲットであり、集客

何を →コンテンツ

どうやって →ここで初めてプラットフォーム

「誰に何を」の部分は頭使って考える事が必要で、それでいて難しいです。「どうやって」の部分はタスクベースのことも多く、ちょっと楽しい。

で、「どうやって」から始めてしまい、「誰に何を」が予算含めて後付けになりがちですよね。

司会:中島)
なるほど、うちの会社の施策でも落ち入りがちで耳が痛いです。笑

成果のところもちょっと深掘りしたいのですが、

ー 「オンラインイベント の成果ってなんですか?」

パネラー:中島)
それは”マーケティング課題の解決”だと思いますし、それって企業毎に違うと思いますけど、それだと話が盛り上がらない気もするので、笑

ぶっ込んでみますけど、結局のところ「参加者数」でしょ?って思います。

経営シーンでは、売上は全てを隠す。とかって言われたりします。
今は利益が必要だとか、シェアだとか、従業員数だとかいろんなKPIを語りますけど、結局のところ売上出してればみんな黙ります。

オンラインイベント も似たようなことあって、商談数とか、アンケート数とか、決済者数とか、マッチング数とか言いますけど、

結局、参加者数が目標の倍とか取れちゃうと、会期中に生じたミスとか含めて全部なかったことになって、みんな大喜びで、良かったね良かったね、またやるべきだねとなります。

逆に参加者数が目標に満たないと、全然駄目だった、ミスがあったせいだとかプラットフォームの選択を間違えたとか、、なりますよね。
参加者数は全てを隠しちゃいます。

司会:中島)
質の良い参加者だけ集めたいって考える人多いと思いますけど、それを否定しますか?

パネラー:中島)
しません!その方が良いと思いますけど、実はそれ効率よく無いんじゃ無いの?とは思ったりします。

リアルイベント、特に展示会なんかはそうですけど、質の良い人だけブースに入って欲しい!アンケート回収したい!ってよく言われますが、

サイン計画とかで参加者が能動的に寄ってくる状態は作りますが、運営側から参加者にアプローチするときに、その人が質が良いか悪いかなんてわかりませんからね。

だったら、集めるだけ集める方が、施策としては打ち易いです。ファネルの入り口って高さがあった方が良いと思っている派です。

5年後ってオンラインイベント どんな感じになりますか?

個別最適

司会:中島)
1、2年後がハイブリッドってのはわかりました。またその中身についてもアイデア頂きましたが、次、5年後について伺えますか?

パネラー:中島)
そうですねー、プラットフォームの観点で回答をさせて頂きますと、「時間」と「場所」を超えると言うのはすでにクリアしてるんですけど、デジタルの一番強みであるはずのデータを活かした1 to 1 コミュニケーションってのがまだできてないと思っています。

つまり、今って、最大公約数的に主催から参加者に体験を提供してますよね、1:Nの関係です。

これが、N:Nになって、その人に合った体験が提供されていきます。これは5年後にはなくてはならないものになっているのでは。と思っています。

ちなみに、開発自体は難しくないんですが、普及とか運用が乗ってくるまでに時間かかります。

司会:中島)
マーケティングオートメーションみたいですね。笑

パネラー:中島)
元々オンラインイベント プラットフォームとそれ(MA)は近い存在だからその境目は溶けていくと思います。

司会:中島)
それっぽいこと言いますね!
じゃあ、このセッションの最後の質問ですが、

未来に向けて今何をすべきですか?

ツール連携

パネラー:中島)
これも、プラットフォーマーという立場の話でいえば、我々はツール連携進めます。高度化した課題を解決するためにプラットフォームだけでは解決できない課題は多いので、パートナーと連携して顧客課題を解決していきます。

例えば、最近だとリモートオフィスの文脈で使われているoViceとの連携を発表しました。

こんな感じで、色んなツールやサービスとの連携がこの先も目白押しです。

司会:中島)
あ、oViceいいですよね、日本語で使えるし。クイズ大会とか盛り上がりますよね!

パネラー:中島)
さすが、よく知ってますね!

イベント主催社という立場の話でいえば、1、2年後当たり前になるはずのハイブリッドへの備えじゃないでしょうか。

先ほども言いましたが、どう使い分けると有効なのかは、その会社によって当たり前に違うと思いますので。

で、企画に合わせてプラットフォーム選ぶ必要があります。

司会:中島)
なるほどですね、ありがとうございます。
オンラインイベントについて時間軸でお独りで沢山語って頂きましたが、そろそろお時間が近づいて参りましたので、この辺りで締めとさせて頂きたいと思います。

今日は中島さんありがとうございました。良かったら一言だけ頂けますか?

パネラー:中島)
あ、はい。こちらこそお招き頂きありがとうございました、オンラインイベント 自体はまだまだ発展途上で、新しいプラットフォーマーの出現や、機能面での充実も先1、2年はまだ活況だと思います。

大切なのはプラットフォームの選択ではなく、企画だけだと思います、そういった意味では、我々は企画から入り、オンラインイベントに必要な集客からコンテンツ作り、事務局まで体制として保有して皆様のイベントの成功をサポートしますので、ぜひオンラインイベントお考えの方はご相談ください。

本日はありがとうございました!

司会:中島)
EXPOLINEの中島さま、ありがとうございましたー!


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