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映画のキャラクター嗜好列伝 vol.1


好きだと思う映画には、好きだと思うキャラクターがいる。


このセオリー、共感してくれる人多いんじゃないかな。

そうであってくれ。


魅力的な彼や彼女は数多いますが、

今回はその中でもわたしの心を掴んで離さないとびきりのキャラクターを厳選して書き連ねようと思います。

これぞ感情の掃き溜め!!!



(『ニュー・シネマ・パラダイス』については何も書いてないよ!)



クリス(クリストファー)・チェンバーズ 

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記念すべき1人目は『スタンド・バイ・ミー』のクリス・チェンバーズくん。

キャストはリヴァー・フェニックスです。


もうね、彼がわたしの映画人生の全ての始まりと言っても過言ではありません。

まだ映画に興味を持ちたての頃、とりあえず「名作」を観てみるか〜ってノリで手に取った『スタンド・バイ・ミー』。

そのストーリーに、クリスに、リヴァー・フェニックスに惚れ込みに惚れ込んで、3晩連続で観ました。

わたしにとってクリスとリヴァーは不動のナンバー1であり、本作は今でもオールタイム・ベストです。これは死ぬまで揺るがないと思う。


さて、クリスに話を戻します。

クリスの家庭には少々問題がありまして。

いわゆる、「自分の親から「あの子とは仲良くなっちゃダメよ」って言われるタイプの子」ですね。

アル中の父と地元では有名な不良の兄を持つ彼は、もちろん周囲から「何も期待されていない」し、彼自身もそう思われていることに気が付いています。


人の気持ちに敏感で、頭の良い彼だからこそわかっちゃうんだな... チェンバーズという看板ばかりで、親友のゴーディ以外誰も”クリス”を見ようとしない。たった12歳でそんな現実を突きつけられるんですよ。


こんなのどう考えてもスレると思うんだよな。

でもクリスはスレない。それどころか。


いたずらに命を危険に晒す友人のことを本気で叱り、真摯に人の悲しみに寄り添って肩を抱き、他人の才能を素直に尊敬して応援する。

そして守らなければならないものを守るために、大きな障害に立ち向かう勇気を持っている。

自分のことは二の次にして、いつも第三者のために。

そんなひとになるんです。


小説家に憧れるものの父親から時間の無駄だと一蹴され、進学を辞めようとするゴーディに対して、


「俺が父親なら就職組に行くとは言わせない

君は才能がある 物を書くのがうまい でもそれを誰かが育ててやらなければ才能も消えてしまう

君の親がやらないなら、俺が守ってやる」


普通言えませんよ...  自分がクリスと同じ境遇にいたらなおさら。

クリスの魅力がぎゅっと詰まったこのセリフが大好きです。



でもね。


やっぱり彼も12歳で、1人の人間だから、

涙と共にぽつりぽつりとゴーディにこんな言葉をこぼします。


「だれもぼくを知らない土地へ行きたい」


ただの聖人じゃない。クリス自身も「諦め」と葛藤しているんです。

それでも、他人のために心から真剣になれる。

このやさしさ。この揺るがない強さ。


だからこそクリス・チェンバーズは永遠にあこがれのひとなのです。


そうそう、上に載せたgifですが、クリスはこんなこと言ってますね。

「Not if I see you first.」

このセリフ、ゴーディの「またね」に対する返答なんですけど、

直訳すると「もし俺が先に君を見かけなきゃな」になります。

つまり、

先に俺が君を見つけたら逃げるから、もしまた会う機会があるとすれば先に君が俺を見つけた時だな

ってことですね。超仲良い2人だからこそ通じるジョークです。ちなみに字幕だと「もちろんだ」になってます。はぁ好き。子供らしい無邪気さもあんのよクリスは。あ〜好き。



ほんとは2人か3人くらい書くつもりだったし、リヴァーのことももっと詳しく語る予定だったのに無理だった。

それはまた別の機会にすっか。


「一緒に歳をとっていきたい」

『スタンド・バイ・ミー』はわたしにとってそんな映画です。


初見の人にもすでに観た人にも、本作の魅力が届いてますように。


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