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砲丸投による事故

砲丸が頭に当たり 男子中学生けが 栃木・鹿沼の陸上競技場、合同練習会で|下野新聞SOON

被害に遭われた方に対し、お見舞い申し上げます。

  • 発生は2023年5月6日(土)10:50 頃、栃木県鹿沼市旭が丘のヤオハンいちごパーク(鹿沼運動公園)陸上競技場。

  • 中学3年男子生徒(15)の左側頭部に別の生徒が投げた砲丸(重さ約2キログラム)が当たった。軽症で命に別状は無し。

以下、独立行政法人日本スポーツ振興センター「学校等事故事例検索データベース」より、平成17年度から令和3年度まで17年間に給付された全国総計7,115 件の事故事例(死亡を含まない)のうち、砲丸投に関するものを抜粋。全国で8件の事例があり、そのうち7件が中学生の被害となっています。(表記年は発生時ではなく給付時のものです。)

  1. 平成17年:中3男…体育の時間中、砲丸の投球練習をしていた際、足元の砲丸を取ろうと手を伸ばしたところに、他の生徒が投球した砲丸が飛んできて、取ろうとした砲丸と飛んできた砲丸との間に指を挟み負傷した。

  2. 平成17年:中1男…陸上部活動時、ダッシュの練習をしていた際、スタート地点へ歩いて帰る途中、あぶないという声にしゃがんだと同時に7~8m飛んだ砲丸が左側頭部に当たった。

  3. 平成19年:高3男…砲丸を投げていた際、誤って砲丸と地面に指を挟んだ。

  4. 平成21年:中1男…校舎の犬走り(コンクリートが打たれた部分)で腹筋等の筋トレをしていた際、砲丸投げの練習をしていた他の生徒が持っていた砲丸を近くで落としてしまい、砲丸が一度バウンドして、本生徒の後頭部右側に当たった。

  5. 平成24年:中2男…体育の時間、運動場で砲丸投げの測定中、練習していた他の生徒が投げた砲丸が本生徒の左額(目の上部)に当たった。

  6. 平成25年:中3女…生徒3人が部活動の時間に、体育小屋から砲丸を持ち出し、体育小屋の前でキャッチボールをしていた。場所を砂場に変えて、砂場にいた生徒を砂場の外に出して、砂場に向けて砲丸を投げ始めた。3人目に投げた生徒の手元が狂い、砂場の横で他の生徒と話しをしていた本生徒の右側頭部に当たった。

  7. 平成25年:中1男…他の生徒が腹を立て逃げていく本生徒を追いかけ砲丸を投げ、本生徒の右側頭部に当たった。

  8. 平成27年:中1女…硬式テニス部の活動中、ボールを拾うためにクラブハウスの方へ行ったところ、その近くで活動していた陸上部の男子生徒が投げた砲丸が、右前頭部に当たり、負傷した。

日本陸連による「中学校部活動における陸上競技指導の手引き」第7章に安全管理についてまとめられており、投てき練習における注意点等が記述されています。

中学校部活動における陸上競技指導の手引き|公益財団法人日本陸上競技連盟