目指すのは、子どもと若者たちの自己肯定感を育てること
NVP Japanは次世代を担う子どもと若者たちに、自己肯定感を持って、自分と他人に正面から向き合い、コンフリクトを勇気と希望をもって話し合いでポジティブに解決する術を教えるプログラムを展開しています。今日はそれについて簡単にご紹介させてください。
Non-Violence Projectとは。
私たちの本部(Non-violence Project Foundation)はスイス・ジュネーヴにあります。
1980年、ニューヨークでのジョン・レノンの不幸な事件をきっかけに、若者や子どもたちに「平和と非暴力」の普及活動を開始しています。
現在、欧州、スカンジナビア、北・中・南アメリカ、アフリカ、中東、インド等世界12か国のオフィスで活動を展開しており、NVP Japanを2015年10月に設立しました。
「平和」「暴力」について考えたこと、ありますか?
みなさん、「平和」について“具体的”に考えたことはありますか?
子供のころはどうでした?
私は幼いころ、「平和」の意味を深く考えることもなく、「平和」はいつもあるものだ、と思いながら成長したように思います。
過去にはいくつかの戦争を経験し、世界で唯一の被爆国である日本に生まれ、小学生の時には夏休みの自由課題に「第二次世界大戦と日本」を取り上げているにもかかわらず、です。
「暴力」についてはどうですか?
私はフィジカルな暴力こそふるった覚えはありませんが、小学生の頃はドッジボールのコートで弱い男の子をボールというツールを媒介にしてイジメていました…。
それが悪いことだ、とかその男の子に精神的なダメージを与えるものだ、なんて全く自覚せずに、です。
平和主義、ってなんだろう?
平和主義、という言葉があります。この言葉は戦争の当事者にはあてはまらない、という印象を持たれる方も多いのではないでしょうか?
でも、戦争を展開している人々の中には、彼らなりの「平和」を追求している場合もありうるのです。
誰も、何もないところから莫大な犠牲が出るとわかっている戦争を始めたりはしませんよね。
そう、それには何か「はじまり」のきっかけがあり、原因があり、それを解決する力が不足していたから「はじまり」はどんどん形を変えて、いつしか取り返しのつかない状態にまで「望まない」発展を遂げ、ある意味では最大の「暴力」行為へと突き進んでしまった結果なのです。
闘っている両者はそれぞれの立場で「平和」を追求したのかもしれないのに。
「暴力」への最強の抵抗手段
「暴力」への最強の抵抗手段と言われる「非暴力」を“武器”として、イギリスからの独立を勝ち取ったガンジー。
彼は「非暴力」が闘う手段になることを教えてくれます。
彼はたくさんのメッセージ*を残していますが、その中でも『子供は真実を映し出す鏡である。彼らには驕りも、敵意も、偽善もない。もし思いやりに欠け、嘘つきで乱暴な子供がいたなら、罪はその子にあるのではなく、両親や教師や社会にあるのだ』という言葉に感銘を受け、NVPは若者や子どもたちにメッセージを届けるプログラムを作りました。
責任は大人にあり、若者や子どもたちには自分たちで将来を切り拓くための知識を伝えるべきだ、と。
考え、選び、進んでいくのは彼らです。
その時に彼らがしっかりとした自己肯定感を持ち、他人をも尊重し、理解しようと努力することで彼らの将来から「暴力」というものが少しでも少なくなるのだ、ということを伝えたいのです。
日本に目を向けてみよう。
日本には顕在化した「暴力」は目立っていないかもしれません。
が、イジメに始まり、幼児虐待、DV、セクハラ、パワハラ、貧困……。
数えきれない「暴力」が暗躍しています。
こんな日本の将来を若者や子どもたちは背負い、向き合って生きていくのです。
その時、彼らが言葉を発する前に、行動を起こす前にNVPのプログラムで学んだことが一瞬でも目の前をよぎれば、きっと彼らの将来は少しずつでも平和を目指すベクトルの方向に動き出すはずだ、という希望と信念をもってプログラムを少しでも広めていきたいと思います。
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