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アルトデウスBC∉ノベルゲーム

※この記事にはストーリーについてのネタバレ等はありません。レビューみたいな感じです。

2020→2021の年末年始に『東京クロノス』と『アルトデウスBC』をOculus Questでやってクリアしました。
なんでもっと前にやらなかったのか」と思いました。
今の私はAGITに潜伏しています。

PROJECT AGIT は『東京クロノス』とか『アルトデウスBC』といった、いわゆる『クロノス・シリーズ』をクリアしていなくても、興味あれば誰でも入れるコミュニティです。プレイ/クリアした人のほうが熱量は高いとは思いますけど、加入するためのややこしい条件などはありません。新規にTwitterで鍵付きアカウントを作って運営をフォローするだけです。その後は、どんどん鍵付きアカウント同士でフォローし合っていくという流れです。新規にSNSのプラットフォームを導入することなく巧いことやってるなといった印象です。もともとはクラウドファンディングに参加された方に対してのコミュニティだったようにも思えますが、現在は広く開放されているTwitterの鍵付きコミュニティです。

■重要ポイント

『アルトデウスBC』は、もはやノベルゲームではありません。そういった旧来の枠組みは軽く超えてしまっています。前例のないVRコンテンツなので、既存の言葉で説明しようとしても、それが原因で勘違いを誘発してしまうというのはあまりにももったいないです。字幕は消せます。画面上で文章を読むこともできますけれど、必須ではありません。VR動画もあるのでサウンドノベルというわけでもありません。
私の言葉で説明すると、VR技術を使った体験型360度アニメ風コンテンツです。開発元のMyDearestはこれをVRインタラクティブストーリーアクションと定義したみたいです。
旧来の概念で説明すると、映画に近いとは思います。でも、映画は長くても3時間程度で終わりますよね。映画だとエンディングは1つだけですよね。一方的に受け取るだけですよね。
アルトデウスBCは選択していくことでストーリーが分岐していき、それぞれ異なるエンディングが用意されています。それだけであれば、ノベルゲームっぽいのでしょうけれど、観てるだけでは済まされず、巨大ロボットを操作しなければならなかったりするので、寝っ転がってのプレイはできません。突然、腕だけ太極拳みたいな動きをしてロボットを動かす必要があるのです。
あと、VRだからこそなんでしょうけれど、登場人物に近付けるんです。椅子に座ってプレイしている分にはそこに気付けないままゲームをクリアしてしまう可能性もありますが、VR空間内での体験は現実空間と連動していますので、現実で一歩前進すれば、VR空間内でも一歩前進できます。そんなことは従来のノベルゲームできなかったことと思います。
すべてのエンディングを見ようとすると、3日はかかると思います。手際よくプレイしてもだいたい最低でも20時間くらいは必要と思います。
というわけで、既存のノベルゲームでも読書体験でもありません。『アルトデウスBC』は、新しいジャンルのVRゲームです。

■背景

私自身が『アルトデウスBC』にハマっていった過程を説明します。
興味ある人だけ読み給え。

私は2019年12月にOculus Goを買いました。
寝っ転がって映画を観る用として。
実はその頃には『東京クロノス』は発売されていて、買おうと思えばプレイできる状況ではあったようです。が、私は全然気付かないというか、眼中にありませんでした。
私にとってのOculus GoはNetflixを寝っ転がって観る用でしたので。

2020年5月にOculus Questを買い、6/15からVRChatをはじめました。
その背景についてはここが詳しいですが、端折っちゃって問題ないです。

VRについての知見がないため、私立VRC学園を基点に人とか文化、技術そのものなんかを理解・習得していきました。
そして私は、VR関連の開発にも興味を持ち、無料で参加できるコミュニティ活動にも参加するようになりました。リモートでですけどね。

この時点の私はQuestを持っていて、Quest2を買うつもりはまったくありませんでした。

2020/10/24にこのイベントに参加したときに、岸上さんを認識しました。

開発者向けイベントなのに自社製品の宣伝マン!?と思いきや、日本のVR界隈の開発者のモチベーションアップに繋がる方法として、レビューを付けることの大切さがすごくよくわかりました。
そして、私もこんなtweetをしていました。

感化された私は、それまでに購入した日本製のQuest用アプリのレビューをスグに書きはじめました。

この時点でやっと、『東京クロノス』と『アルトデウスBC』について認知できましたが、『アルトデウスBC』は発売前。『東京クロノス』について検索してみると「ノベルゲーム」みたいな説明が多かったので、「4,000円近くもお金出して読むだけのコンテンツを買うとかないわー! だったら本買ったほうがはやいし速読できるし。HMDかぶっちゃったら速読無理でしょう? 安くなって、時間があるときにでもやってみようかな」と思って、そのときは敬遠していました。

その約1か月後、ブラックフライデーのセールで-40%となったので買いました。買っただけ。時間ないので。

既に『東京クロノス』を体験している人からすると、『アルトデウスBC』の発売が近いので盛り上がっていたタイミングなのでしょうけれど、私は全然気にすることなく、『リトルウィッチアカデミアVR』をやったり、自分のアバターを作ったりしていました。それこそ、12/3なんかは、以下のように「Looking Glass Portraitってすごいなー」とか思っていたようなタイミングでした。

12月中旬になって時間ができてこうなりました。

この時点で、「ノベルゲーム」という分類ではないことを体感し、どうにか主人公をハッピーエンドにしてあげたいと思うようになっていました。1回目のエンディングを見るまでは「腰痛いなー」とか思ったりもしていました。オート機能で流れていく文字のスピードは私には合わないし、トリガーを押してフレーズを読み進めていくのに指とか腱が痛くなったりで、とにかく字を読み進めていくのが辛くて。本だったら寝っ転がって読めるのに、HMDかぶったままだと寝っ転がってプレイできないので。
そして、一気にやってこんな感想。

12/26、「Quest2があったほうがよさ気」と思うようになったので買った。

翌日、OCULUS30というクーポンコードが届いたので、それを使って『アルトデウスBC』を購入。やることがあるので今回も買っただけ。

そこでのやることには、実は『ルリイロデイズ』のクリアも含まれていました。。。

12/29の夜、よくわからないまま #きしけんカラオケ に参加。

今ならあの時のアバターが結城鈴だとわかりますが、結城鈴があんな声で『リンダリンダ』を歌うとか、ないわーと今は思います。「鈴だ鈴だ」といった意味もあったのでしょうか!?

注) 結城鈴(ゆうきすず)とはMyDearestの非VRゲーム『School of Talent: SUZU-ROUTE』のメインヒロインである。


で、1/1から『アルトデウスBC』のプレイを開始し、1/3にアチーブメントは100%に到達。

というわけで、『アルトデウスBC』をやりたくてHMDを買ったという人がいる一方で、HMD持っているのにクロノス・シリーズをやっていないという人もいるのです。
過去の私のように、認知していても、「ノベルゲームなんでしょう? VRの意味あんの?」という具合に、体験を伴わない文字を追うだけのゲーム!?と決め付けて素通りしてしまうケースもあるかと思います。

『東京クロノス』にはまだノベルゲーム的なところはあったとは思います。ですけれど、『アルトデウスBC』はノベルゲームではないんです。表示される文字列は映画の字幕みたいなものであって、目で文字を追い続けねばならないというわけでもなく字幕は消せます。前例のないVRコンテンツなので、既存の言葉で説明しようとして、それが原因で勘違いを誘発してしまうというのはあまりにももったいないです。

■重要ポイント

『アルトデウスBC』は、もはやノベルゲームではありません。そういった旧来の枠組みは軽く超えてしまっています。前例のないVRコンテンツなので、既存の言葉で説明しようとしても、それが原因で勘違いを誘発してしまうというのはあまりにももったいないです。字幕は消せます。画面上で文章を読むこともできますけれど、必須ではありません。VR動画もあるのでサウンドノベルというわけでもありません。
私の言葉で説明すると、VR技術を使った体験型360度アニメ風コンテンツです。開発元のMyDearestはこれをVRインタラクティブストーリーアクションと定義したみたいです。
旧来の概念で説明すると、映画に近いとは思います。でも、映画は長くても3時間程度で終わりますよね。映画だとエンディングは1つだけですよね。一方的に受け取るだけですよね。
アルトデウスBCは選択していくことでストーリーが分岐していき、それぞれ異なるエンディングが用意されています。それだけであれば、ノベルゲームっぽいのでしょうけれど、観てるだけでは済まされず、巨大ロボットを操作しなければならなかったりするので、寝っ転がってのプレイはできません。突然、腕だけ太極拳みたいな動きをしてロボットを動かす必要があるのです。
あと、VRだからこそなんでしょうけれど、登場人物に近付けるんです。椅子に座ってプレイしている分にはそこに気付けないままゲームをクリアしてしまう可能性もありますが、VR空間内での体験は現実空間と連動していますので、現実で一歩前進すれば、VR空間内でも一歩前進できます。そんなことは従来のノベルゲームできなかったことと思います。
すべてのエンディングを見ようとすると、3日はかかると思います。手際よくプレイしてもだいたい最低でも20時間くらいは必要と思います。
というわけで、既存のノベルゲームでも読書体験でもありません。『アルトデウスBC』は、新しいジャンルのVRゲームです。

■結論

・岸上さんのキャラクターが興味深くて買った。よかった。
 (多くの人は絵とか声優とかから興味を持つんでしょうけれど、
  こんなパターンもあるという特殊事例の紹介でした)
 ※岸上さんは、MyDearestという会社の社長です。

■どこで買えるのか

・Oculus Quest / Quest 2版

・Oculus Rift / Rift S版

・STEAM VR版 (2021/02/19発売予定)

・PSVR版 (2021/04/15発売予定・各種予約特典あり)


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