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“旬”はいつ?“産地”は? レモンのおいしい話

艶やかな黄色。ふっくら丸い、可愛らしい形。はじけるような酸味。食欲だけでなく、あらゆる感性を惹きつけて止まない不思議な食材、レモン。今回はレモンにまつわるお話です。

レモンを使った食品が出回る季節は…

レモンを使った食べ物・飲み物といえば、唐揚げのような、肉料理の付け合わせ。ぐいっと飲みたいレモンサワー。焼き菓子やゼリーなどの爽やかなデザートにも。こう、あらためて並べてみると、“夏”を想起させるものが多い。

一方、柑橘類は秋から冬にかけて実が熟すものがほとんどです。それはレモンも例外ではありません。レモンの名産地であるシチリアでも、黄色く熟されたレモンは秋から冬までの間で収穫できるといいます。

スーパーでは年中売られているのが見受けられますが、実のところレモンの「旬」は冬。旬の季節と流通時期には大きなギャップがあるのです。

国内外の産地

レモンの産地は農林水産省のホームページでは下記のようにありました。

レモンの原産地はインド東部のヒマラヤで、アラビア人によってスペインに伝えられ、ヨーロッパなどに伝播(でんぱ)したといわれています。
現在(げんざい)ではアメリカ、イタリア、スペインなどが主産国です。
2016(平成28)年の国内では広島県、愛媛県(えひめけん)などで8,389トン生産されています。

出典
農林水産省 特産果樹生産動態等調査

寒いのが苦手なレモンは、温暖な地域で育てられることがほとんどです。

NUTSがセレクトした人気「レモンマーマレード」

NUTSでもシチリア・パンテレリア島で採れた”有機栽培レモン”を、贅沢かつ丁寧に加工したマーマレードを取り扱っています。以下でご紹介するように、手間を惜しまず作られており生産量に限りがあるため、今回久しぶりの入荷。よろしければサイトでもご覧になってみてください。

強風の島ならではの“工夫”が凝らされたレモン栽培

レモンを島で栽培、ジャムへの加工まで一貫して行うのは、パンテレリア島に在住のボノモさん一家。ルナーレという品種を、代々受け継がれる「アラブの庭」で育てています。パンテレリア島は、強風が吹く島。レモンの木を強風の中で育てる工夫として築かれてきたのが、岩を積み重ねた壁で囲った果樹園・アラブの庭なのです。背の高い壁は、風を防ぐだけではなく、シチリアの強い日差しによる日焼けからもレモンを守ります。

豊かな風味は火山の恩恵

さらにパンテレリア島は火山由来のミネラル豊富な土壌があります。この土壌が風味豊かなレモンを育てるとのこと。ボノモさん一家はレモンを、無農薬で栽培しているため、皮まで使用するジャムでも安心して口に運ぶことができます。

また、一家が育てるレモンの樹はわずか10本。中には樹齢100年の樹もあるというから驚き。管理が行き届き、樹が大切に守られてきた証です。

人の体温を感じるような、あたたかくて優しい味わい

ルナーレ種のレモンはもとより酸味が少なく、皮まで美味しく頂ける品種。その皮を丁寧に剥き、タネを一個一個取り除いてから、余すところなく煮詰められます。レモンそのものが持つ甘みを最大限活かし、砂糖はレモン100gに対して30gと少量。添加物は入っておらず、素材そのまま、優しい酸味と甘みが凝縮されたジャムです。

手間はかかり、大量にはつくれない。人の体温が感じられるような手のこんだジャムが、いつものヨーグルト、いつもの焼き菓子にあたたかい風味を加えてくれます。


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