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NFTはARTじゃない・・・は?それが何か!?無視して続けます

◇ 馬と鹿を経て

5ヶ月前に「NFTはアートじゃない」の馬と鹿、それぞれをはじめた話しというタイトルのnoteを書きました。
それぞれについての気持ちと思いをまとめたつもりが、ちょうどこの頃からNFTもアートもチグハグになりました。

NFTは何を何のためにやっているのか分からなくなり、美術作品制作は手につかず、何だかふわふわイライラした日々。
その気持ちは少しずつ自分を追い込み、怒りと焦りに変わっていきました。
小さなあきらめの繰り返しになりかかったころ、絵画作品制作の依頼がきました。
それは、ごくごく個人的な依頼でした。

「娘にバレリーナのウサギを描いて欲しい」

◇ バレエとアートと

バレエと画家といえば、エドガー・ドガを思い出す方が多いと思います。
ダンサーを描いた一連の踊り子シリーズはあまりにも有名で、同テーマの彫刻も素晴らしい。
さらに遡ると、1463年にレオナルド・ダ・ビンチが「楽園」の衣装と装置を手掛けています。
西洋美術史上でも稀代のデッサンマスターたちがバレエと交わったのには美しさだけではないビジュアル的な、何かがあったはず。
ふと、そう思いました。

歌詞やセリフを伴わない舞台舞踏と個々のダンスで作られる、バレエ。
バレリーナのフォルムやポーズを実際に線で追っていくと、その独特な所作も含み、とにかく美しい。
その一つ一つの美しい形と動きが、音と共に一つの作品を作り上げていく。
10回でも100回でも描かなければならない、というドガの言葉が重く深く響いてきました。

「バレエのレッスン」エドガー・ドガ
キャンバスに油彩  85×75cm 1873-76年頃

◇ ウサギのバレリーナから、さあはじめよう

僕のウサギはずんぐりむっくりぽっちゃりです。
すらりと美しいバレリーナからは程遠い。
でも、それで良い。
それが良い。
仕上がった絵は大変に喜んでいただき、また大きな反響もありました。

久しぶりのこの感覚。
情報や知識を実物が現実が追い越していく。
あえてまとまり切らないままにウサギのバレリーナ、油彩画の3連作を制作し、海外の展覧会に送り出しました。

それと同時にこの連続性、連鎖性、可愛さ、即興性、そして生々しさは思い描いていたARTとNFTとを繋ぐ装置になり得るという確証が持てました。

NFTはアートじゃない!への違和感から5ヶ月。
実証していきたいと思います、NFT=ARTじゃなく NFT×ART。
我が愛しのバレリーナたちを引き連れて。

「バレエ(月と太陽とウサギ)」同タイトル3点 高野マナブ
キャンバスに油彩、アクリル絵具 それぞれ53×45.5cm 2022
自室にて、仕上がったばかり

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