1年前は

昨日は大学の吹奏楽部で、新体制になって初めての本番でした。年明けから幹部学年が私たちの代へと変わり、バタバタしながらも迎えた本番でしたが、無事に終えることができました。


1年前今頃は、指揮者として、初めて人前に立った時期でした。

今も指揮について悩みまくり、試行錯誤を繰り返す日々ではありますが、1年前は右も左も分からず、何が正しいのかも分からず、ひたすらに自信がありませんでした。

自分でやりたいといった役職なのに、怖いな、と思ってしまったり、合奏指導なんてできないよ、指揮台に立ったら聞こえる音も聞こえないよ、なんで奏者とこんなにずれるんだろう、言いたいことが伝わらないんだろう、そんな思いがぐるぐるする日々でした。

(おまけに先輩がインフルエンザになってしまったりして、頼れる人が少なくなってしまったり、代振りしなきゃならなくなったり…ハプニングもあったしなあ)


でも本番は楽しかったなあという思い出が残っています。先輩方が優しく見守ってくれる中で指揮棒を振り、振り返ってお客さんに向かって礼をして、

そのあとの曲を奏者として吹くときは、実は手がぶるぶるして大変だったけど、胸の奥にじわじわと、

やったんだ、やれたんだ、私にも。

そんな思いが浸透しているのが分かりました。


今年も、1年前の私と同じように初めて舞台に立つ後輩指揮者がいました。

練習の過程で無理を言ってしまったこともあるし、最初から結構たいへんだっただろうな、と思って、演奏の直前になんか言ってあげようと思って

「正解なんてないからさ、自分のやりたいように、表現したいように思い切りやっておいで」

なんて言ってみたら

「まあ、正解はないっすけど、失敗はあるっすよね」

って言われました。(笑)まさに、私も同感です。


後輩くんは頼もしくやってくれました。その胸のうちは分からないけど、楽しめていたのならよかった。

これからも一緒にがんばろう。