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#18 挨拶ってやめると一生できないよね

大学生になって「よっ友」が増えた。

ある部活の体験入部だけ一緒だった、ある講義で同じグループでワークをした、単発バイトやボランティアで一緒になった、ガイダンスで隣の席になって少し話した、友達の友達だった、

理由はいろいろあるけど、「一時期だけ」仲良くなったり話すようになる仲がある。共有できる話題はとっても少ないし、その「一時期」が過ぎると関りはほとんどなくなるけど、大学の構内ではたまにすれ違う。「よっ」とか「おつかれ~」とかいう仲になる。

いわゆる「よっ友」

「一時期」が終わったばかりのころは元気に陽気に親しげに挨拶をするのだが、だんだんとその「一時期」が遠い昔になってくると、不安になってくる。「まだ挨拶してていいのかな」「ウザイやつって思われてないかな」

挨拶は少し控えめに恐る恐る、相手の動向を見ながらするようになる。相手がこちらを見てなければ、私も見えてないふりしてスルーしちゃったり。

そんな気がなくても、ちょうど友達と話していたり携帯を見ていたりして挨拶し損ねることがある。


するともう、挨拶できなくなってしまう。


「いやこの前ね、〇〇ちゃん見かけたんだけど挨拶すんのやめちゃったのよ。でも良くないな、って思ってさっき控えめに挨拶したら反応してもらえなかったー、泣いたわ(笑)挨拶ってさ、やめると一生できなくなるよね」


友達が学食のラーメンをすする合間にこぼしていた。

確実に知っている人なのに、話をしたことがあるのに、挨拶できないのはなかなかに居心地の悪いもの。すれ違う度に視線をスマホに落として「見えてなかった」フリ、気持ち悪いなぁ、って自分でも思うけど、やってしまうこともある。こんなとこで弱虫発揮してもなあ、いいことないのに。もやもや。