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焼肉食べ放題

きょうは300枚くらい写真を撮った。
誰に頼まれたわけでもないのに、飲まず食わずで撮った。
地元のサーキットで開催された、自転車のロードレースの写真だ。

自転車と写真は、もともと夫の趣味で、わたしは影響を受けてはじめた。
きっかけはそうでも、自分で本当に好きになったから、やっている。
でも、機材や技術、知識や経験は、当然ながら彼のほうが上だ。
それは単純に歴が長いからというだけではなく、彼が研究熱心で、自転車と写真に時間とお金を投資しているから。
わたしは好きだけれど、なんだかんだ言って、そこまではできていない。

彼はレースに出るのが好きだけれど体調的に出れない時期があり、写真を撮ることでレースに関わるようになった。
レース経験者ならではの視点で撮る写真が選手の間で評判となり、さいきんではレースで写真を撮る人として認知されるようになった。
それはわたしにとってうれしいことであり、同時にうらやましいことだ。

わたしも一緒にレースに行き写真を撮るけれど、彼とは機材が違うし、技術も知識も経験も足りないから、同じように撮ろうとしても撮れない。
わたしが撮る写真は必要とされていないんじゃないかと、勝手に思って落ち込んだりする。

もちろん、基本的な知識や技術は、思うように撮りたければ、もっと身につけないといけない。
でもさいきんは少しずつ、彼とは違う視点で、自分がいいと思うものを撮ればいいんだと思えるようになってきた。

わたしは選手のアップの写真よりも、レースの状況が分かる引きの写真のほうが好きだ。
情景写真というのだろうか、風景や周りの様子も入っている画が好きだ。
特定の誰かを撮るのもいいけれど、全体の雰囲気を撮るのが好きだ。

だからきょうは、自分の好きなように撮ってみた。
夫はすでに選手に写真を期待されているけれど、わたしは誰を撮らないといけないというしがらみもない。
知り合いはやっぱり撮ってあげたいとは思うけれど、絶対撮らないといけないわけではない。
自由に撮ればいいのだ。

そう思って撮った写真は、何だか自分でも好きだと思えて、うれしかった。

レースが終わると、もう14時を過ぎていて、喉が渇いて、お腹がぺこぺこになっていた。
二人で食べた焼肉食べ放題が、ひときわ美味しかったな。

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