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優しくしたり共感する事っていいこと?

前回自分が書いた記事に思いっきり疑問を抱いてますね。先日の悲しいニュースを見て、色々考えてたんです。

優しい人、共感力が高い人、この世にたくさんいます。保育士として、子どもがそんなすてきな大人になってくれたら嬉しいなぁ…なんてちょっと前まで思ってました。

でも、最近思うのは、優しくて共感力が高い事は果たしていい事なのか?
周りにとっては、優しくて共感力の高い人はとてもいい人に見えます。ただ、自分にとっての自分はどうなんだろう?自分の気持ちを必要以上に押し殺して、なんでも優しく受け入れていることは自分にとっていい人なのかな?自分を犠牲にして周りに優しくするのって、本当の優しさなんでしょうかね?

子どもたちが生きていく上で思いやりや共感力は身につけてほしいけれど、自分を犠牲にして周りに優しくすることを求めるような保育はしたくない。今の世の中を生き抜くためには、まず自分を大切にすることを経験してほしい。そのためにはまず、周りから自分を大切にされる経験をしてほしい。

自分を大切に出来ている上で、周りに優しくしたり共感できるのがベストなんですが、日本の社会って「とにかく周りに優しくすることがいい事!」って雰囲気ありませんか?(自分だけ…?) 転職サイトの性格診断みたいなやつにも、共感力のポイントが高ければ高いほどいいみたいな仕様があるのを見まして「は?」と思ったところです。

人に優しくある事、共感力が高いことはいい事だけど…それを子どもに押し付けて、それ通りに動かない子どもを頭ごなしに怒って言う事を聞かせる事で、果たして本当の優しさは子どもに芽生えるのか?

題名の問いに自分で答えるとするならば、
一概にいい事だとは言えない…
です。

優しくしてもらったり、共感してもらった経験がある子だけが、周りに優しくできたり共感出来るのだと思います。
正直、そう言う経験がある子は、大人に言われなくても自然と周りを大切にします。
だからこそ、言葉で伝えるんじゃなくて、子ども自身が優しさや共感してもらうことを経験できるように関わることが保育者の役目なんじゃないかと改めて思いました。
忙しいを言い訳に大切な時期をないがしろにしていたら、いつか絶対後悔する!子どもたちの未来が笑顔溢れるものになるように、日々励んでいきます。


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