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思い込みや固定概念に気付く簡単な方法

今日は、私が自分の思い込みや固定概念に気付くためにやっていることをご紹介します。

それは「いつもと違うことをする」ということです。

例えば、さいきん私がやってみたことで言うと
・会社に行くのを30分遅くする
・SNS上だけの知り合いにリアルで会いに行ってみる
・ランチのときに自分が食べたいものをいう
・弱音をはく
・ひとに仕事を任せる
などがあります。

自分の行動というのは、思っているよりずっとパターン化しています。
このパターンをあえて変えることで、自分の中にある思い込みや固定概念に気付くことができるのです。

先ほどの例でいうと、私はそもそも会社員として、全力で仕事と向き合っていくべきだと考えていました。また、管理職として、後輩の模範になるような勤務態度でなければいけないと考えていました。どうしてそのことに気付いたかというと、会社に行くのを30分遅らせることにしたからです。

私が勤めている会社は8時~10時の間で自由に出勤時間を決めていいことになっています。しかし、ほとんどのひとは9時に出社します。
私も当たり前のように「9時に出社しなくてはいけない。遅刻をしてはいけない」という考え方でした。
ただ、本音では、もう少し朝時間をゆったりとりたいと考えていました。本来であれば朝早く起きて時間を確保すべきかもしれませんが、朝に弱い私はなかなかそれができませんでした。

そこで、出社時間を9時半に変更しようと思ったのですが、そう思った瞬間、「評価がさがったらどうしよう」「周囲に怠け者と思われるかもしれない」という気持ちが沸いてきて、落ち着かない気持ちになりました。

この、沸いてきた感情が思い込みや固定概念から発生したものなのです。
私は、口には出さなくともどこかで「ちゃんと評価されたければ、みんなと同じ時間に出社すべき」「遅く来る人は怠け者だ」という考えを持っていたということです。

もちろん、勤めている職場の文化や上司の考え方によっては、この固定概念が必要不可欠なものである可能性もあります。ほとんどの思い込みや固定概念は、生きていく上で必要だったからこそ身に着けたものです。簡単に捨てられるものではありません。

私は、この思い込みを捨ててもいいかどうか確認するために、モヤモヤをいったん棚に上げて、実際に9時半に出社してみました。
そうすると、「ほとんどのひとは9時に来ている」というのがそもそも思い込みで、思ったより多くの人が9時半以降に出社していました。また私の上司は私が9時に来ていないことについて、なんの感想も示しませんでした。

私はこのパターン変更により、出社時間によって仕事の評価が変わるという思い込みを捨ててもいいという結論に達しました。

この結論は、私をひとつの思い込みから解放してくれました。
「出社時間により仕事の評価が変わる」は、もちろん私自身に対してだけではなく、周囲のひとに対する私の価値観でもありました。それだけでひとを評価したつもりはありませんが、心のどこかでジャッジしていたことは否めません。私は、出社が遅いひとをジャッジするために、いくらかのエネルギーを割いていたのです。しかし、この解放により、その作業からも解放されました。

このように、いつもしないようなことをするときに、心の中の自分けいさつが「そんなことしたら大変なことが起こるよ!」と警告を発することがあります。

SNS上の知り合いに会ってみようと思ったときは「こんな私にがっかりされるかもしれない」という気持ちがわきました。ランチで自分が食べたいものを主張するときは「ワガママなやつだと思われて、もう誘われないかもしれない」と思いました。「弱音をはく」と「今まで作ってきたキャラが崩壊する」ことを危惧しました。ひとに仕事を任せると、結果も出ていないのに「失敗して大変なことになる」と考えている自分に気付きました。

しかし、ひとつひとつ試していくうちに、それらの多くが単なる思い込みで、私が行動を変えたことに誰も気付かないし、むしろ人と気軽にコミュニケーションをとることができるようになってきました。

じぶんが不要な思い込みや固定概念を持っているということを、ひとはなかなか気付くことができません。
でも、もし認識できれば、それを手放す自由を持つことになります。

ぜひ、新しい自由を手に入れてください。



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