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大人の小麦アレルギーが甲殻類を抜く。


グルテンフリー。

小麦アレルギー、グルテン過敏症、セリアック病。

最近では、小麦アレルギーじゃなくても「グルテンフリー」と書いていたら、体に良さそう。と思って手に取る方も多いはず。


長年、大人の食物アレルギーの1位は甲殻類だったのですが、ついに2位だった小麦が1位になりました。


ジョコビッチがグルテンフリーをする事でコンディションが劇的に良くなった。という本が出たのは、かれこれ10年近く前。
あれからグルテンフリーはとても身近になった。

ジョコビッチの実家はピザ屋で、幼い頃から小麦が体の中に蓄積していた。ある時を境にセリアック病を発症。


蕎麦屋の職人さんが、蕎麦アレルギーになった話もよく聞く。触れる機会が多い食材ほど、体内に溜まり、許容量を超えたらアレルギーが発症するパターン。甲殻類や大豆製品で、大人になってからアレルギーを発症したと周りで耳にした事もあります。

長年甲殻類が食物アレルギーの1位だったのに、甲殻類不使用!…の商品は見かけませんよね。

グルテンフリー=なんだか体に良さそう。のイメージだけ先行しているのではと思います。


アレルギー年齢別原因食物/消費者庁



消費者庁のデータを見れば、長年大人のアレルギーは甲殻類がトップだったけれど、
直近の令和3年のデータでは小麦がトップに躍り出た。



全体数としては、未就学児の卵、乳製品アレルギーの数が多い。これは、成長していくにつれ無くなるアレルギーが大半。




アレルギーの対策

アレルギーの相対数は、大人より未就学児が多いです。
私が昔担当していた保育園は、アレルギーのチェックシートの他に、未喫食シートを作り(まだ食べていないもの)給食提供月までにご家庭で食べて来てもらうよう促していた。園でアレルギー反応が出たら命に関わる事だから。

何のアレルギーかについては、医師の診断書を親御さんに提出してもらって、絶対にその食べ物が混入しないように別の献立表を作り、調理師さんに作ってもらっていた。

作る順番、油を分ける、洗剤と熱湯で洗う、スポンジを分ける、次亜塩素酸殺菌、煮沸消毒(主に洗浄機)、高熱乾燥等の対策がある。

年齢的に小麦アレルギーの園児は滅多に居なかったけれど、同じ厨房内で小麦が混入しないようにするのは結構難しい。小麦粉は軽い粉だから見えない所で飛び散る。
厨房内を次亜塩素酸、アルコールで消毒し、他の食材を使う前にアレルギー対応食を作る。

飲食店などで、完全にアレルギー対応が出来ないのはそのため。同一厨房で、卵、小麦etc...を使用しています。と、必ず記載がある。

そして飲食店より給食の方が責任度合いが高い。


重度、軽度にもよるけれど、本気で小麦アレルギーに悩まされてる方は小麦を除去、混入を避けるのはかなり大変です。小麦を使うキッチンと混同しないのが1番の策。


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