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毎日120個以上のサンドイッチを作ってみたら、労働とロスの戦いがあった

こんにちは、フリーランスのMIKIです。
わたしは今、管理栄養士としてオンラインでダイエット指導やライティングをしたり、彼が経営しているサンドイッチ屋さんHanke -Sandwich & Inn-で働いています。


GW前半はさっぽろ創世スクエアで開催されたマルシェドクルニエに参加させていただきました。全部で6日間、今までこんなに長い催事に出たことがなかったHankeにとって新しい挑戦でした。

マルシェドグルニエ インスタグラムより

そして私自身も「サンドイッチを作る」というチャレンジをしました。
自称超不器用人間で製造に入ったら迷惑をかけると確信していたので避けてきたのですが、催事に当たりどうしても製造に人がいるということでチャレンジを決めました。

前置きが長くなりましたが、
このnoteでは飲食店の厨房初心者である私が
6日間120個以上のサンドイッチを作って感じた飲食店のリアルと感じたことを綴ろうと思います。

飲食店で働きたいと思っている人や、よく飲食店を利用する人にぜひ読んでほしいなぁ。



常にド緊張。全工程が商品に繋がる

食材の切り方 (角度とか厚さとか)、火の通り方、具材を置く位置、向き、量、食パンの乗せ方、サンドイッチを中心でまっすぐにカット、最後はきれいに包む… 

断面がきれいなことがHankeの強み!

文字にすると単純な作業ですが、これらが全て完成に影響します。

例えば、いちごのヘタは最後の見栄えを意識して90度で切り落とします。
BLTの目玉焼きは黄身を中心に、半熟過ぎても過熱しすぎてもNG。
食パンに具材を乗せるときは、均一を意識。

制作物であれば当たり前なのかもしれません。
しかし思い返せば、わたしは無形のサービスやライティングを生業にしていたので「物を作る」という仕事が初めてでした。

繰り返しますが、自称超不器用人間。

できたサンドイッチを半分にカットする作業で失敗、
大きさが十分ではないため小さいサンドイッチが売れなくなった時
1つの商品をなくしてしまったショックが襲いました。

これまでの労力がゼロになったし、
売上が上がらず材料費も回収できない、
なによりお客さんにお渡しできるものが減ってしまったこと。

とにかく申し訳なくて、悔しかった。

店主は「飲食店ならよくあることだよ。俺もやるから」と慰めてくれました。でも「1つ間違えればゼロになるのがよくあること」という事実が私には衝撃的で。常に爆発前のような緊張感を抱えながら働いていることに気づき、恐怖さえ感じました。

(店主はそこまで緊張していないかもしれませんが。超不器用人間はいつやらかしてもおかしくないので毎回ド緊張)



飲食店不可避問題 ロス

わかってはいたけど、ロス(余った商品や食材)を破棄するときも結構つらかった。

元々もったいない精神が強く、食べ物を残すことが大嫌いなわたし。その性格もあって、ロスが出てしまう現実に農家さんや関わってくれた人に対する申し訳なさ、お金を無駄にしてしまった感覚が襲ってきてすごくへこみました。

特に最初は気合を入れて作り過ぎてしまい、
過去一多いロスと言ってもいいほどサンドイッチが売れ残ってしまうという事態が発生。

頑張って作ったサンドイッチ①
頑張って作ったサンドイッチ②

本当に落ち込みましたが、ご近所のシェアハウスwayaのイベントに置かせていただいたり、フードシェアリングサービスTABETEを通して夜中にご近所さんがお店に出向いてくれたりしました。

助けてくれたイベント。面白い人が集まります。

結果すべてのサンドイッチをお客様に届けることに成功。
ロスを出してしまった悔しさと悲しさと申し訳なさ、
すべてお客様に届いた嬉しさと安心感でもう涙腺崩壊。

お客様全員に感謝をこめてハグしたいくらい。
お客様がいる、購入して喜んでくださる方がいるって本当に幸せなことなんだなと思いました。

それでも、一部食材は余ってしまったわけで。
と言っても食材無いから作れません!ともあまり言えないわけで。
飲食店、ロスの問題は難しいなぁと感じました。

とはいえHankeは常にロスはなるべく出さない、完売で終わらせることを目標に掲げています。やり方は色々あると思いますが、Hankeなりにロスは出さない取り組みを模索し続けていきたいです。



飲食店のリアルを知ってほしい

この記事で伝えたかったことは、飲食店で働くことは楽しいけれど向き合わなければならない現実があることです。

もう一度言います。飲食店で働くことは楽しいです。
キラキラした目で商品を見てくれるし、
美味しいと笑顔で言っていただけたときは疲れが吹っ飛びます。

完売してハッピーなわたし

それでも繊細な業務やロスなど大変なこともあって、
今回の催事ではその大変なことをもろに味わい
ショックを受け悔しい気持ちになりました。

この衝撃を忘れちゃいけないと思って綴りました。

今後は今回体感した課題と向き合いつつ、
飲食店やスーパーの総菜を利用するときはかけてくれた手間に感謝しながら味わいたいと思います。

6日間走り終えた私たち

最後に、
超不器用人間で泣き虫なわたしを根気よく指導してくれた店主、
ジョインしてすぐ1人接客でも楽しんでくれたバイトさん、
催事やお店に買いに来てくださったお客様、
急なお願いにもかかわらずイベントでサンドイッチを置かせてくれたwayaのみなさん
ありがとうございました。
皆さんの笑顔が力になります。
今後もよろしくお願いします🌿

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