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#9 貧血の人は低血糖症になりやすい。貧血と低血糖症の関係とその対処法とは?オススメの分子栄養学的アプローチを解説

貧血にも必ず原因がある。単に鉄分を補給せず、貧血になった根本原因から対処しましょう。

ここまで、低血糖症と貧血の関係と、貧血の原因や栄養アプローチの方法について解説してきました。

貧血には鉄分の摂取不足以外にも様々な原因が関係しており、胃腸機能の低下や婦人科疾患、溶血性貧血など様々な原因が関係しています。病院では貧血と診断されていなくても隠れ貧血に陥っている人も多く、注意が必要です。

また、低血糖症については他にも糖代謝の悪化や消化吸収能の低下などが関係しており、このどちらも肥満や脂肪肝、口腔内の環境悪化や腸内環境の悪化などが関係しています。

この他にも甲状腺機能障害や副腎疲労など様々な疾病や栄養不足が関係していて、ここでは解説しきれなかった原因や疾患、対策法も沢山あります。ですので、上述した原因も含め、人によって複数の原因が複雑に絡み合っていることも多く、検査もなしに適切な栄養アプローチを行うのは困難です。

例えば、「甲状腺機能低下症」と「インスリン抵抗性」「副腎疲労」「アレルギー」が組み合わさって低血糖症になっている方と、「糖質の摂りすぎや摂らなさすぎ」「貧血」によって低血糖が起きている方とのアプローチは全く違います。また、この記事で紹介した原因以外にも、「甲状腺機能に問題が無いか」や「遺伝的な問題」があるかなどの問題も関係してきます。

このように低血糖症には様々な原因があり、個人個人バラバラに組み合わさって引き起こされています。同じ低血糖症に見えても対処法は全く異なりますので、これら原因となる要因を検査で洗い出し、その人に合ったアプローチを行っていく事が何よりも重要です。

その為には、栄養状態や疾病の状態を知ることが出来る「オーソモレキュラー療法」の血液検査を受けてみましょう。

オーソモレキュラー療法では、68項目にも及ぶ血液検査項目に加え、低血糖症の状態や甲状腺の検査、副腎疲労や酸貧血の状態、短鎖脂肪酸検査やリーキーガット症候群検査などを必要に応じて組み合わせて行う事が出来ます。

複数の検査を組み合わせることによってより詳しく状態を知ることができ、あなたの低血糖症や貧血の根本原因がどこから来ているのかが分かります。

また、検査結果はレポートにまとめられ、どんな栄養素をどれくらい摂ったら良いかの詳しいアドバイスも受けられます。

このような情報を元に、あなたに合わせたアプローチを行っていきましょう。
根本原因からきちんと対処していくことが出来れば、無反応性低血糖症や機能性低血糖症なども改善出来る可能性があります。同じように見える低血糖症や貧血でも人によって全くアプローチが違いますので、ご自身に必要なアプローチについては、是非オーソモレキュラー療法の検査を受けてみて下さい。

質の悪いサプリでのアプローチはむしろ低血糖を悪化させる!

オーソモレキュラー療法では、血液検査や各種検査の結果に応じて専用に設計されたサプリメントで栄養アプローチをしていきます。この際、「市販されているサプリメントや海外サプリメントを利用して行っていきたい」と思うかも知れません。しかし、市販されているサプリメントやアイハーブなどで販売されているサプリメントで栄養アプローチをするのは非常に危険です。

特に海外で販売されているサプリメントやプロテインについては、日本人向けには設計されていません。加えて、主な目的が「スポーツ用」として開発された物ばかりで、治療を目的とした利用には不向きです。

また、人工甘味料を始めとした添加物も多い上、栄養素が酸化して効力を失っている物や、自然界に存在しない化学構造に加工された物、摂取しても胃や腸で全く溶けない粗悪品も多くあります。

これらを大量に摂取することでむしろ身体や肝臓にダメージを与えてしまい、低血糖症がさらに酷くなる可能性もあります。ですので、栄養アプローチを行うときは市販サプリや海外サプリで代用せず、オーソモレキュラー療法専用のサプリメントでアプローチするようにしましょう。

貧血の人は低血糖症になりやすい。貧血と低血糖症の関係とその対処法とは?分子栄養学的アプローチを解説まとめ

以上が、貧血によって低血糖症が引き起こされる原因と、貧血に対する対処方法のご紹介でした。

低血糖症については以前から糖尿病との関連が知られていたものの、貧血と低血糖症の関係は殆ど知られていません。そのため、現在における低血糖症の対処法としては、糖尿病と同じように糖質制限や食事制限などを指導しているところが大半です。

しかし、これでは低血糖症は良くなるどころかむしろ悪くなってしまいますよね。低血糖症には消化吸収能の低下や貧血、甲状腺機能障害など様々な疾病が複雑に関係していますので、単に糖質の摂取量をコントロールしているだけでは良くなる訳がないのです。

また、貧血についても重度の貧血にならないと貧血だと診断されない事が多く、「隠れ貧血」に陥っている方も多くいます。加えて、低血糖症にも「隠れ低血糖症」に陥っている方がおり、貧血とも低血糖症とも診断されない場合は、精神疾患として扱われたり間違われたりしてしまう場合もあります。

精神疾患として扱われた場合は、もちろん精神薬を処方されます。しかし、元々は精神疾患ではないので精神薬が効くことはありません。むしろ、精神薬を服用することで依存症になったり副作用の問題が発生したりして更なる体調悪化を招く恐れがあります。

人の身体には、元々糖質などの栄養素や血糖値を上手く利用したりコントロールしたりする機能が備わっています。低血糖症は、この機能が正常に働けなくなってしまったことが一番の問題です。この機能を元に戻すことが出来れば、機能性低血糖症や無反応性低血糖症も改善出来る可能性が高いです。

是非、このあたりの原因をしっかり調べて適切なアプローチを行っていきましょう。今回ご紹介した原因や対策、検査方法は根本原因から低血糖症を解決する際の大きな手助けになるはずです。

糖質の摂取量だけで血糖値をコントロールしようとせず、低血糖症が引き起こされている根本の原因からアプローチしていくようにしてください。





この記事は、下記記事から一部を抜粋・改編したものです。記事全文は下記記事をご覧下さい。元記事はこちら↓


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