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#7 分子栄養学と一般的な栄養学の違いとは? それぞれの違いを具体的に解説

食事には、栄養学だけでは量れないもっと大切なものが含まれている

そして、分子栄養学を実践する際には栄養価以外のものにも目を向けてほしいと思います。栄養価以外のものというのは、その食品の歴史や製法、技術や生産者さんのこだわり、想いなど、その食べ物が持っているカルチャー(文化)のようなものです。

栄養学や分子栄養学を学ぶと、どうしても食品に含まれる栄養素の量や質だけで食品の優劣を判断しがちになります。すると、お店で何か食品を選ぶ際には、「こっちの食べ物よりこっちの食べ物の方が栄養価が高いからいいものだ」というように、栄養価や質だけでものの善し悪しを判断するようになってしまうのです。

また、あまりにも健康を追求するあまり、糖質や脂質が多い料理など身体に悪そうな食べ物は毒物だというような認識になったり、栄養価が高いと思われる食事や、健康に良いと思われる食品だけに偏ってしまう場合もあります。

このような偏った食事になってしまった場合、一見するとたくさんの栄養が摂れて健康そうに見えるかも知れません。しかし、肝心の「心の栄養」として見た時はどうでしょう?

それは本当に人間らしい食事といえるのでしょうか? また、その食事に人間的な成長機会は得られるのでしょうか?

食事をするときは、栄養素だけにとらわれず、その食品の歴史や伝統、製法など、カルチャー(文化)も大切にしてほしいと思います。

例えば、日本では昔から味噌を食べる習慣がありますよね。味噌は日本中の様々な地域で造られており、それぞれ特色があります。そこには歴史や伝統、原材料、製法の違い、味、見た目や香りの違いなど様々です。

そして、そこには生産者さんのこだわりや想い、技術など栄養価だけでは量れないものがあります。このような目に見えないものも意識して食べてこそ、人間が人間たる証であり、人間的な成長や学びが得られるのではないでしょうか。

もし、味噌に含まれる栄養価だけを比べて、こちらの味噌の方が栄養価が高いからそれしか食べないとか、栄養価が高い食べ物は善で、低い食べ物は悪のような考えになってしまっていたら、いくら肉体的には健康だとしても、人間的な心としては不健康です。

これでは食品の歴史や文化などの学びに触れる機会も失われてしまいますし、食事の多様性や楽しみ、人間的な成長機会や感謝の心も失われてしまいます。栄養価だけを重視してこのような学びや楽しみ、感謝の心が失われてしまうのは、残念でなりません。

このような残念な状態に陥らないためにも、食事をするときは食品のカルチャー(文化)や感謝の心も大切にするようにして下さい。

具体的には、一般的な栄養学をベースに、食べ物の歴史や生産者の思いなどカルチャーも一緒に触れて食べる。食べたこと無いものや見たことのないものを積極的に食べて、その食事の歴史や文化を学ぶ、楽しむ。作ってくれた人や、生き物の命を頂いていることに感謝する。そして、足りない栄養素は分子栄養学アプローチによってサプリメントで適切に補給する。

このように、食事を楽しみながら必要な栄養素も補給し、人間的な成長や学びも得ていきましょう。人間としての心を養っていくことも、健康の一部です。

栄養学や分子栄養学を実践する際は、栄養価だけに捕らわれず、目に見えない心の栄養にも目を向けて実践して頂きたいと思います。

分子栄養学と一般的な栄養学の違いとは? それぞれの違いと役割について解説まとめ

以上が、一般的な栄養学と分子栄養学の違いでした。

一般的な栄養学は、主に「この栄養が足りないとこんな病気になるので、その病気にならないようにこの栄養素を十分に摂りましょう」というのが一般的な栄養学です。主に、食事から必要な栄養を摂取し、欠乏症の予防や生活習慣病の予防を目的としています。

対して分子栄養学は、生体内の分子の乱れ(栄養素)を整える事により、病気の予防や改善を図る療法です。主に血液検査によって個人差を判断し、分子栄養学実践専用サプリメントを用いて栄養補給を行います。

この時、分子栄養学では、それぞれの消化吸収能力を考慮したり、病態を考慮したりと、個人個人に合わせた最適な栄養アプローチ(至適量)を行います。この至適量の栄養アプローチを行うか否かが、一般の栄養学と分子栄養学との最大の違いです。

もし、分子栄養学に興味ある方は、是非分子栄養学を学んで実践してみて下さい。分子栄養学については、ここで解説した以外にもまだまだ奥が深く、一生かけても学びきれないほど奥が深い学問です。

分子栄養学を学ぶ際は、間違った情報に注意し、必ず学問として信頼出来る所から学ぶようにしましょう。



※この記事は、下記記事から一部を抜粋・改編したものです。記事全文は下記記事をご覧下さい。元記事はこちら↓


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