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そのときめきが、自分を支えてくれるはずだから

好きなもの、と言われてあなたは何を思い浮かべますか?

好きな食べ物、好きな色、好きな本、好きな音楽、好きな場所、好きな芸能人、好きな言葉⋯⋯etc.「好きなもの」と一概に言われても、選択肢が多すぎて何から言えば良いのか分からないだろうか。それとも逆に、何も好きなものが思いつかなくて困るのだろうか。

好きなものが沢山思いつくのは、とても良いことだと思う。それだけあなたの生活には豊かなものが溢れているのだから。でもじゃあ逆に、好きなものが少ししか思いつかなかったからダメなのか、というとそれも違う気がする。

そもそも、何かを「好き」だと感じる、その感じ方ひとつとっても人それぞれじゃないか? 何かひとつのことに深くのめり込める人もいれば、広く様々なものに手を出せる人もいるというだけのこと。どちらがより優れているとか劣っているとか、そういうことを話したいわけじゃない。

春先になると、SNSで新社会人へ向けたアドバイスを投稿する人が増える。その中でよく見かけるのは「趣味を作れ」という言葉。趣味とは、言い換えれば「好きなもの」でもある。仕事の内容が好きなことじゃない人の方が多い社会だから、好きでもないことだけで人生を塗りつぶさないで済むように、好きなものを作れということだろう。

社会に出たことのない私ではあるけれど、それでも「好きなもの」が、本当に心の支えになることを知っている。落ち込んだ時、何もしたくない時、それらはあなたを直接的には救わない。だけど、あなたに寄り添ってくれる。そういう優しさを「好き」はくれる。

ただ、「好き」には厄介なところがある。それは「落ち込んでいる時にはとても見つけにくい」ということ。普段から「好き」を探しておかないと、いざそれを必要としている時ほど、何も見つからない。

深く落ち込んでいる時ほど、心を閉ざしているから。心が引きこもってしまうと、どんな素敵なものが目の前にあっても、ときめくことがないのだ。

この「心の引きこもり」はなかなかに厄介だ。なにせつける薬がない。何かに心をときめかせることは科学的にどうにかできることじゃない。(出来たとしたらそれはマインドコントロールである)

私は長いこと、「心の引きこもり」だった。そのため、リハビリに沢山文章を読むことにした。元々小説を読むのは好きだったし、noteには色々な業界の、色々なことをしている人たちが沢山いることは知っていたので、思い切って飛び込んでみることにしたのだ。

その結果、ブックマーク代わりにするため作ったマガジンに入れた記事が、いつの間にか100件を越えていた。

スキをした数は、きっとそれ以上に多く。そのうちの「また読みたい」とか「誰かにこの記事が素敵だと伝えたい!」と特に思った記事が3桁に入るなんて、作った時には想像すらしていなかった。

きっと、他人から見たら対してことでもないのだろう。好きな記事が100を越えたから何だ。何なら、お気に入りの記事が1000件を突破している人だっている。でも、そういう「比べっこ」ではなくて、「私にとっては大きなこと」だから、それだけで喜ぶ理由には充分なはず。

ずっと目に入る何もかもを遮断していた、「引きこもり」だった心の選んだものが、100を越えるなんて思わなかった。

そして、せっかくなら何か記事を書こうと思った。好きなものが100を越えたのだから、自分の好きなものを紹介する記事なんてどうだろう──なんて。

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そんなわけで、これから「お気に入りの記事まとめ」が100を越えるたびに何かしら「私の好きなもの」を紹介する記事を書こうと思います。ささやかな自主企画ではありますが、良かったら読んでもらえると嬉しいです。

最後まで読んで頂きありがとうございます。 サポートは、大学のテキスト代や、母への恩返しのために大事に使わせて頂きます。