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公認心理師試験対策講座 第1回試験の過去問と解説

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第1回公認心理師試験 問題7と解説

問題7
条件づけについて、正しいものを1つ選べ。

① 貨幣やポイントを強化子とした条件づけを二次条件づけと呼ぶ。
② 古典的条件づけは、条件刺激と無条件反応の連合によって成立する。
③ オペラント条件づけはによる行動変容以前の行動頻度をオペラント水準と呼ぶ。
④ 連続強化による条件づけは、間歇強化による条件づけよりも消去抵抗が強い。
⑤ 古典的条件づけにおいて、逆行条件づけは順行条件づけよりも条

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第1回公認心理師試験 問題6と解説

問題6記憶の実験によって示される系列位置効果について、正しいものを1つ選べ。

① 初頭効果は、学習直後に遅延を置くと消失する。
② 系列再生法を用いた記憶の実験によって示されるものである。
③ 親近効果は、長期記憶に転送された情報の量を反映したものである。
④ 学習段階で単語の呈示時間を長くすると、リストの中間部の再生率は低下する。
⑤ 系列位置ごとの再生率を折れ線グラフとして表した系列位置曲線

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第1回公認心理師試験 問題5と解説

問題5オペラント行動の研究の基礎を築いたのは誰か。正しいものを1つ選べ。
① A.Adler
② B.F.Skinner
③ E.C.Tolman
④ I.P.Pavlov
⑤ J.B.Watson

解説5条件づけは、パブロフが明らかにした古典的条件づけと、スキナーが明らかにしたオペラント条件づけに分けられる。

古典的条件づけは、環境への反応の仕方を調節するものであり、犬に餌を与えると同時にブ

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第1回公認心理師試験 問題4と解説

第1回公認心理師試験 問題4と解説

問題4森田療法について、正しいものを1つ選べ。

① 「精神交互作用」の過程を重視する。
② 創始時に多く適用された対象は、統合失調症であった。
③ あるがままに受け入れるアプローチは、「見調べ」に由来する。
④ 原法の絶対臥褥(がじょく)期では、読書は行ってもよいとされる。
⑤ 「ヒポコンドリー性基調」とは、注意が外界に向けられ他者に敏感である状態をいう。

解説4森田療法についての解説は、こち

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第1回公認心理師試験 問題3と解説

問題314歳の女子A、中学生。摂食障害があり、精神科に通院中である。最近、急激に痩せが進み、中学校を休みがちになった。Aの母親と担任教師から相談を受けた公認心理師であるスクールカウンセラーが、Aの学校生活や心身の健康を支援するにあたり、指示を受けるべき者として、最も適切なものを1つ選べ。

① 栄養士
② 学校長
③ 主治医
④ 養護教諭
⑤ 教育委員会

解説3公認心理師法第42条第2項に、「公

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第1回公認心理師試験 問題1と解説

問題1サイコロジカル・ファーストエイドを活用できる場面として、最も適切なものを1つ選べ。

① インテーク面接
② 予定手術前の面接
③ 心理検査の実施場面
④ 事故現場での被害者の救援
⑤ スクールカウンセリングの定期面接

解説1サイコロジカル・ファーストエイド(心理的応急処置)とは、災害・紛争・犯罪などに巻き込まれた人々に対して、心理的な保護を行い、これ以上の心理的な被害を防いだり、様々な援

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第1回公認心理師試験 問題2と解説

第1回公認心理師試験 問題2と解説

問題2児童虐待について、緊急一時保護を最も検討すべき事例を1つ選べ。

① 重大な結果の可能性があり、繰り返す可能性がある。
② 子どもは保護を求めていないが、すでに重大な結果がある。
③ 重大な結果は出ていないが、子どもに明確な結果が出ている。
④ 子どもは保護を求めていないが、保護者が虐待を行うリスクがある。
⑤ 子どもが保護を求めているが、子どもが訴える状況が差し迫っていない。

解説2児童

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