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【読書】『学校では教えてくれない地政学の授業』

いったい何を思っていきなり地政学という未知の学問に手を出してみたのか。
確か以前、どこかで「国というのは山だったり川だったりが国境となっている。だから地政学とは地理の学問でもある」みたいなのを見聞きした覚えがあるようなないような…。
そんな話をきいて、なぜかは一切わからないが「なんか面白そうやん??」と妙にワクワクした気持ちになったので、今回の本を手にとってみた。


地政学とは「電車の席」

あなた(私)が電車に乗ったとしよう。
あなたにはお気に入りの定位置があり、そこに座って読書なり音楽を聴くなりして、電車に揺られながら心地よい時間を過ごしていた…。

と、そのとき突然、入り口から銃で武装した集団が電車に乗り込んできた!!!

集団はあっという間にあなたの周りを取り囲んでしまった。
しかし集団はあなたに対してなにもしてこない。
ガムをくっちゃくっちゃと音立てて噛んでたり、ときどき銃を目の前でカチャカチャといじってみたり、足元にツバを吐いてくるが、あなたには直接危害を加えてはこない。目線はずっと外さないでいることを除けば。

こんなとき、あなたならどうするだろうか??
居心地が悪くなってすぐに別の場所へ移動するだろうか。
それとも「なんやねんお前ら、鬱陶しいねんはよどっかいけや!!」というだろうか。
もしくは「いかがなさいましたか」と対話を試みるだろうか。
あるいは知らぬ顔して、そのままそこの席に座り続けるだろうか。


地政学=地理+政治+〇〇

さきの話と地政学も本質は同じ。
ある国が成長・繁栄を目指したとき、あるいはなんらかの危機に陥ったとき、隣国ないし他の国とどのように接していくか??がキモとなる。

なぜあの国はこんな政策をするのか。
なぜこの国はあんな出方をするのか。

そしてその政策も、なにもその場の思いつきの行き当たりばったりで決めているわけではない。
その政策をとるには「理由」があり、その理由は「過去の出来事」にある。
すなわち「地政」学とは、地理と政治だけにとどまらず、人類の歴史も含まれた学問、それが地政学である。


今回の地政学で、改めて昔のモンゴル人ヤベえという事実を再認識しました。
人生初の地政学でしたが、読めば読むほど興味が湧いてくる学問。
地政学の入門にぜひ。

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