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読書感想文【村上海賊の娘】

海賊と聞いてどんなイメージをするだろうか。
ワンピースのように宝探しをするタイプ??
とりあえずなんか荒くれ者っぽい感じがする??
主人公である村上景(むらかみきょう)は、断然後者である。

景はとにかく荒っぽい。
海賊=荒くれ者=村上景といっても過言ではないだろう。
一方で、曲がったことが大嫌いで、青臭く、人情深い面もみせ、そしてなにより「優しい」のだ。
荒くれ者の海賊が優しい??なんて思うかもしれないが、その「優しさ」というのは、この戦国時代においては致命的だと知る。

自身の「優しさ」にひどくショックをうけた景は、嫁にもらわれるあいだ大人しくしている。
が、本願寺へ向かう一向に対する事実が明らかになると、彼女は彼らを助けるために、彼らの待つ泉州へ赴いたー。


内容はズバリ、海賊同士の戦い!!
毛利家vs織田家。村上家vs眞鍋家。海賊vs海賊。
海賊同士の戦いが(物理的にも)熱く描かれている。
勝因はやはり「鬼手」が発動したことだろうか。
でなければ、彼らが勝つこともなかったし、そもそもこのような戦にはならなかったはず。
また、この戦いにおいて雑賀孫市の活躍が見れたこと、沼津家と眞鍋家の駆け引きと友情もまた見どころ。

それでは、また次回。

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