マガジンのカバー画像

映画考察

17
映画を自分なりに解釈してみます
運営しているクリエイター

記事一覧

グエムルは私たちの生霊だ!【『グエムル-漢江の怪物-』完全考察〈後編〉】

※本記事は二部構成の後編に当たります。  下記リンクから前編へ飛べます。 グエムルの正体…

ぬしも。
2か月前
4

『推しの子』で消費社会を超シンプルに解説する試み【考察】

 まず大前提、「消費社会」というテーマの解説に正確さを求めるなら専門知識(ソシュールの『…

ぬしも。
9か月前
13

『劇場版 呪術廻戦 0』五条悟の友愛と選民思想【中編※ネタバレ考察※】

※この記事は3部構成のうちの中編に当たります。  前編からお読みいただくと分かりやすい内容…

ぬしも。
1年前
7

『劇場版 呪術廻戦 0』五条のラストのセリフを明らかにするぞ!!【後編※ネタバレ考…

※この記事は3部構成のうちの後編に当たります。  前編からお読みいただくと分かりやすい内容…

ぬしも。
1年前
17

『劇場版 呪術廻戦 0』夏油傑の揺らぐ「実存」【前編※ネタバレ考察※】

 映画終盤、夏油傑に対して五条悟が言い放ったセリフは一部伏せられている。  その部分に関…

ぬしも。
1年前
10

『ONE PIECE FILM RED』メタフィクション説【前編※ネタバレ考察※】

 ワンピースフィルムレッドは、けっこう引いた視点から見ないと、作品のメッセージ・本質が分…

ぬしも。
1年前
8

『LAMB/ラム』めっちゃハッピーエンドじゃん アダも嫁いでんじゃん【考察※ネタバレ注意※】

※途中、流血しているシーンの画像を引用しています。ご了承ください。※ ラムマン、アダを嫁に貰うために来た説 そもそもラストに出てきたラムマンはアダの父親だとみんな疑いなく思っているけども、そんな証拠はない。  また、ラムマンが一匹だけであるという証拠もない。  序盤に出てきたラムマンが擬態しているであろう姿の羊(首元に穴が開いており、おそらく呼吸をするたびにその穴が見え隠れしている)も、後ろに何匹も羊がいるがその全部が擬態しているラムマンかもしれない。 上の画像はラムマン

【まどマギ】「つぎはぎの空」が描いた少女の欲望とその先 『[新編] 叛逆の物語』

 下の画像は映画序盤、不満を募らせた志筑仁美(しづきひとみ)が作り出したナイトメア(悪夢…

ぬしも。
1年前
3

『Swallow/スワロウ』画鋲=チ〇コ!?【映画考察・感想】

 本記事は映画内で描かれた「異食症」という要素を「病気」というよりは文学的な「メタファー…

ぬしも。
2年前
7

『パラサイト 半地下の家族』僕らは違う人間か?【考察 ※ネタバレ注意※】

【動画版】 (本記事は3部構成の第3部に当たる。) ↓第1回記事リンク ↓前回記事リンク(…

ぬしも。
2年前
6

『パラサイト 半地下の家族』僕らは同じ人間か?【考察 ※ネタバレ注意※】

【動画版】 (本記事は3部構成の第2部に当たる。) ↓前回記事リンク  前回記事でも予告…

ぬしも。
2年前
1

『パラサイト 半地下の家族』ギテクが地下へ行った理由 それは「忠誠」【考察 ※ネ…

 細やかな設定への考察はネット上にごまんとある記事・動画・サイトにお任せして、本記事では…

ぬしも。
2年前
2

“親愛なる隣人”の隣人たちへ『スパイダーマン:スパイダーバース』【感想※ネタバレ…

スパイダーマンの宿命 スパイダーマンには宿命がある。  スパイダーマンは「孤独」である。 …

ぬしも。
2年前
3

『トゥルーマン・ショー』は作家の“生みの苦しみ”の物語 【完全考察※ネタバレ注意※】

 この映画はトゥルーマンという男が体験するホラー体験を描いた作品として見られることが多いようですが(トゥルーマン症候群とかいう言葉ができるくらいに)、怖いだけの映画ではありません!  『トゥルーマン・ショー』は一体、何を伝えたかったのか。  何を描いたのか。 結論 『トゥルーマン・ショー』は、 物を語る作家の「生む苦しみ」を描いた映画  本記事では、「作家の生みの苦しみとは何か」について『NARUTO』の作者である岸本斉史へのインタビュー記事から考察します。  そして本当