身に付けてこそ
おばあちゃんは今から9年前くらいに亡くなった。
わたしはおばあちゃん子だと思う。
とってもとっても大好きだった。
なんで急にこんな話?
それは、最近おばあちゃんの形見のアクセサリーを身につけているから。
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小さい頃からおばあちゃんの引き出しを漁っては「これちょーだーい!」と言っていたわたし。
おばあちゃんは派手で、柄に柄の服だったりジャラジャラしたアクセサリーを付けたりしていた。
だから引き出しの中はキラキラで、本当に宝の山だった。
おばあちゃんはお金に困っているようには見えなかったから…全部とは言わないけど良い物をたくさん持っていたと思う。
ブランド品ばかりってイメージはなかったから、本当に好きなものだけを集めていたのかな。素敵だな。
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それで、おばあちゃんの遺品は多くてなかなか片付かなかったんだけど、どうやら自粛自粛で時間ができた家族が大まかなところは片付けたらしい。
先日実家に帰ったらアクセサリーがまとめてあった。
早速漁るわたし。そうしたら、傷んでるものもあったけどスカーフやらイヤリングやらが出てくる出てくる。
デザインこそレトロなものばかりだったけど、もともと古着が好きなわたしは掘り出し物がザクザクあってときめいた。
そしていくつか貰うことにした。
母は、おばあちゃんのアクセサリーを付けるわたしを見て言った。
「良いね。似合う。きっとおばあちゃんも喜んでるよ。」
「他に身に付ける人いないし、使われていた方が(アクセサリーにとって)良いよ。」
アクセサリーを貰うことに対して“勝手すぎるかな…”って思ってた気持ちを解きほぐしてくれた。
それから嬉しくて嬉しくて、最近はほぼ毎日出かける時は身に付けている。リングやイヤリング 、スカーフにブローチ…
おばあちゃんがそばにいてくれる気がするし、なんだか心強い。
それにアクセサリー自体だって、現役バリバリ。とっても良い感じ。
今年の夏からより一層オシャレが楽しくなりそう!
ありがとう、おばあちゃん。
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