大人になってからでも、無理なく打たれ強くなる方法
学生の頃、自分のことを「打たれ弱い人間」だと思っていました。失敗に弱く、少し強く言われるだけで気持ちが折れそうになる。反骨精神とは一生無縁な人間なんだろうと感じていました。
しかし最近、自分の心の強度がどんどん上がっている気がするのです。
これは自分で感じているだけでなく、周りからも「たくましくなった」「安心して仕事を任せられるようになった」と言ってもらっています。
一体、自分に何が起きているんだろう?
不思議に思ったので、ここ数年で自分に起きたことを整理してみました。
打たれ強さの正体は「レジリエンス」
みなさんは「レジリエンス」という言葉をご存知でしょうか。少し前に話題になっていたので、耳にしたことがある方もいらっしゃるかもしれません。
レジリエンス(resilience)とは、脆弱性(vulnerability)の反対の概念であり、自発的治癒力を意味します。回復力、復元力、跳ね返りなどとも訳されます。
もともとは物理学の用語として用いられ、「外力による歪みを撥ね返す力」として使われ始めました。一度踏まれたり、押しつぶされたとしても、すぐに立ち直り、復活するイメージです。(引用)
人で例えると、困難な問題や危機的な状況にダメージ(ストレス)を負ったとき、すぐに回復し立ち直れる力です。いわゆる「打たれ強さ」と同義であると考えます。
どうやら私は、社会人になってからこの「レジリエンス」が高まっているようなのです。その要因は大きく3つありました。
1,メンタルを安定させる方法を身につけた
私はもともと自分の感情に振り回されることがよくある人間です。入社後もしばらくはメンタルが安定しなかったのですが、会社のマインドプログラムを受けて変化がありました。
特にこの2つができるようになった効果が大きいと思います。
①事実と解釈を分けて捉える
②自分の思考の癖を自覚する
メンターとの面談やカウンセリングで、定期的に「それは事実か?解釈か?」と問いをもらったり、「完璧主義の思考の癖があるね」と教えてもらったりして、自分で自分の捉え方をフラットに認識できるようになりました。
2,自己攻撃ではなく、自己肯定できるようになった
2つ目は、「今の自分ではだめだ」「出来ない自分は価値がない」といった自己攻撃から、「ありのままでいい」「"うまく出来なかった"は"伸びしろがある"」と変換できるようになったことです。
また、昔は周囲と比べて落ち込んでいましたが、現在は他者比較ではなく「1年前の自分と比べると成長してる!」と考えられるようになりました。
3,未来の自分を信じられるようになった
3つ目は、どんなに小さくても「できたこと」にマルをする訓練を重ねたことです。依頼されたことができたらマル。前できなかったことができたらマル。周りから見たらどんなに小さい挑戦でも、新しいことをやったらマル。
「周りにどう評価されるか」も大事ですが、その前に自分で自分の成功を認めてあげる。そうして成功体験をコツコツ重ねることで、「今回もきっと私なら大丈夫」と思えるようになってきました。
もちろん上手く行かないこともあるので、土台として1と2が重要です。これまでが失敗でも成功でも、きっと私なら大丈夫。自分を信じられることが、心の強度を高める要因だと感じます。
持続可能に幸せに生きるために
断っておくと、打たれ強いのが良いとか、打たれ弱いのはダメだとかは思いません。ただ大人になってからも、日々の積み重ねでレジリエンスを高められることは大きな発見でした。
一個人の実感として、レジリエンスが高まると物事に挑戦しやすくなったり、困難を成長の機会として捉えられやすくなったと感じます。付随して、仕事の面白さや楽しさも増しています。
長い人生、ストレスにさらされたり、困難にぶつかったりすることは避けられません。私が目指している「持続可能に幸せに生きる」を実現するためには、「打たれ強さ」も一つ要素として持っているといいのかも、と気づいたお話でした。
読んでくださったみなさんの何か気づきになれば嬉しいです!
▼人間的な成長を大切にしているGCストーリーという会社で働いています。