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その⑭『オリュンポスの戦い』

『オリュンポスの戦い』は、横スクロールのアクションゲーム。RPG要素があって、よく『リンクの冒険』に似ていると言われるけれど……絵柄やアクションが、たしかに少し似ているかな。それはそうと、『リンク』と違うのは実際に伝わっているギリシア神話をモチーフにしていること。ファミコン雑誌の紹介記事を見て、興味をそそられた。

とはいってもそれは、リアタイではなかった。すでに本作がレトロゲームと呼ばれてからだったので、安くカセットを入手できたのである。で、プレイ……む、難しい。アクションよりもレゲー(レトロゲーム)ならではの謎やマップに行き詰まったのだ。これは、攻略本を探さねば……。

「買わねば」でなく「探さねば」と書いたのは、もう書店で取り扱いのない古い本になっていたから。古本屋に、どうせなら大きなところに行こう、と出かけたのは大阪梅田の古書街でもいちばん大きな古本屋だった。ここなら、あるに違いない。目に映るのは、おびただしい数の本、本、本。目移りを必死に抑えながら、探しに探して三時間経過……無い!! しつこい私も諦めて出口に向かい、最後のひと目を出口の脇に向けると、あった。あったのである!!

かくして筆者は攻略本片手に本作を無事クリアし、ほんのちょっとだけギリシア神話への興味も満たすことができたのだった。本当によかったと思う。だが実を言うと攻略本探しの記憶のほうが、ゲームの内容より鮮明に残っているのだ。でもそれも含めて、ゲームの楽しみなんだよね。ニンテンドースイッチの eショップをオンラインでのぞいていても同じように、今はなきあの古本屋のことを思い出すときがあるから。

私の拙い記事をご覧いただき、心より感謝申し上げます。コメントなどもいただけますと幸いです。これからも、さまざまな内容をアウトプットしてゆく所存です。どうぞよろしくお願いいたします。