体目当てな男



「わたしの体が目当てなの?」


このセリフ、言ったことありますか?わたしはよく冗談で旦那に言うのだけど、すると彼は、そうだよ!って答える。

わたしはそれを聞くと、安心する。

もちろん、それだけじゃないってわかっているし信頼関係があるから成り立つ会話だけれど、やっぱり女として求められていたい、と思う。体目当てだってなんだって、求められているならいいじゃないかと思う。


ただここ最近、どうやらいまいちそれがプレッシャーだった、って気づいて今朝ハッとした。

わたしは今年、人生で初めて入院して、子宮頸部の手術をした。セックスはどうなるのか、なにかかわってしまうのか。

命どうこうの不安よりも、そこがまず不安になったわたしは、自分が女として求められることが何より重要だと思う人間なんだと思った。

でも、それってそこまで重要なのだろうか、むしろそれだけじゃ、薄っぺらい人間じゃないか。と、25歳くらいからたびたび自問自答していて、人間的にも求められたくなったから勉強したり、考えたりしている。


エロいと思われる女でいなくちゃ、性的に魅力がなくちゃと試行錯誤するのは、楽しいときもあるし大変なときもある。

女として求められることだけで自己肯定しないで、なにもなくたって自分を肯定できるようになりたいって思うけどこれってなかなか難しい。

承認欲求を満たすには手っ取り早いし、なによりそれが得意なわけだから、自分がブレてしまえば簡単にそこに固執してしまう。自分のそんな性格は理解していて、また悩んだりして、いつもループしてる。

人間はずっと、性に振り回されるのかな。

そんなの関係なく、ほかにも良いとこいっぱいあるよ、って自分にずっと言い聞かせてる。


おわり




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